15 Minutes Made Volume8 公演情報 Mrs.fictions「15 Minutes Made Volume8」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    企画自体には今回も敬服
    前回から観始めた、15Minutes 、興味ある劇団を一挙に知ることのできる良い機会です。今回は、いつも見逃してばかりいる国道五十八号線に興味があって、行きました。
    ところが、残念ながら、そちらにはあまり好感が持てず、逆に、あまり興味なかった劇団を追いかけたくなりました。
    時間堂の演目は、ある仕掛けが施されていたらしいのですが、出演者から、そのネタバレを聞かされた息子から話を聞くまでは、私には全く気付けなかった仕掛けでした。何故気付けなかったかは、ネタバレにて。

    たとえ15分でも、その劇団の色やエキスは伝わるので、この企画、本当にありがたく思います。
    できる限り、続けて頂きたいと思いました。

    ネタバレBOX

    国道五十八号線…脚本も特に目新しさはなく、役者力は不足していて、一番楽しみにしていただけに、かなり肩透かしを食いました。本公演に行ってみたい意欲がかなり削がれてしまいました。

    芋屋…こういうテイスト、大好きです。役者さんも、総じて皆いい!!特に、美香役の桑原さんの酔っ払い振りと、気の小さい草食系男子、斉藤役の磯矢さんの人の良さそうな雰囲気が、申し分ない役作りで、感心。コント的雰囲気作りに一役買う京ちゃん役の鈴木さんの軽妙な演技も魅力でした。是非、本公演にも行ってみたいと思います。

    時間堂…「月並みなはなし」の時にも、違和感を覚えましたが、今回はもっと受付ませんでした。脚本も、演出も、役者も、何をどう見せたいのかが、私には不明。ただただダラダラ続く会話にイライラするばかり。そんな中、競泳水着の大川さんだけは素敵な雰囲気のある女優さんで、彼女が出演して下さったことが、最後まで、目を背けずに観られた要因だった気がします。
    後で、聞いたところでは、登場する二組のカップルは、同一カップルの過去と現在の姿だったとか!!私には、全く気付けない仕掛けでした。男性二人はルームシェアしている同士だとばかり思っていました。
    そう言われてみれば、確かに、女性は、お菓子作りの話をしていたし、2人の男性は、女性に聞いたおまじないの言葉「マカロン…」を口にしていました。でも、それでも尚、この二組を同一人物なんて思いようがありませんでした。
    何故なら、二組のキャストがあまりにも似ても似つかないから…。そういうことを客に気付かせるには、仕草を同じにするとか、雰囲気だけでも似たキャステイングにするとか、もう少し工夫が必要な気がします。その上、この日は、そのネタバレになる台詞を黒澤世莉さんがお忘れになったらしく、残念ながら、作者の趣向には気付けずじまいでした。それに気付けたら、もう少しだけ、好印象だったのかもしれません。

    Mrs.fictions…こんな素敵な企画を実行に移して下さる、ありがたい劇団なので、正直な感想を書き辛いものの、ここの芝居は、評価対象外でした。前回も、よくわからなかったけれど、今回はそれ以上。Dさんが、なかなか味のある演技をされる方だということだけは、わかりました。

    PLAT-formance…名前も知らなかったこの劇団、個人的には、一番注目したい団体でした。芝居ではなく、コントの部類だけれど、脚本も演者も、もっと成長する可能性をたくさん持っている感じがして、今はまだ未完成だけれど、磨けば光る原石のような、楽しみを感じました。安藤さんと吉田さん、瞬時に何役も変わるけれど、登場人物の数だけ、役者さんがいるかのように、見事に錯覚をさせて下さいました。お2人とも、役者さんとしての華もあるし、本公演を観てみたくなりました。

    TOKYO PLAYERS COLLECTION…ここも知りませんでしたが、競泳水着の上野さんが始められた新ユニットなんですね。可もなく不可もなくの印象。中西役の富永さんの演技が秀逸で、彼女ばかり目で追いかけてしまいました。劇作家としての上野さんの着眼点には、今回も敬服。楽しみな作家さんであることは確かです。

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    2010/04/30 23:09

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