満足度★★★★★
祝・帝劇版! 深みと幅がスケールがアップ!主人公"わたし"の自立・サクセス・ラブ・サスペンス・ストーリー。
避暑地で大富豪に見初められ結婚した"わたし"は、
亡き前妻レベッカの影と、夫の秘められた過去に
苦しみながらも立ち向かい、戦い、自立していく。
2008年、シアター・クリエで初演を観劇。
とっても良かった本作でしたが、
このたびめでたく帝国劇場バージョンに!
生フルオーケストラ(やっぱオペピが見えないと!)、
ヴァンダース夫人がダブル・キャストに、
豪華セットに本物の炎の効果、
歌曲の追加、
アンサンブル増員!
見事にグレードアップしました!
ヒッチコックの映画で有名な小説を原作にした
ミステリーがベースですが、
まだ若かった"わたし"(そう主人公には名前がない)
が、夫のために意を決して戦って、強くなり
大人になる、ラブ・ストーリーでもあるところが
このミュージカルの優れたところです。
大塚ちひろ さんの演技の変化が見所。
反撃に出るくだりが爽快。
山口祐一郎さんの、なよっとした伊達男ぶりもいい。
そして欠かせないのが、姿を見せないレベッカの
影を際立たせる、彼女のメイドで女中頭の
ダンヴァース夫人。
すべてにおいてレベッカ命の彼女の愛。
冷酷で無表情。
初演でもシルビア・グラブさんの演技が
だんぜん光ってましたが、今回、涼風真世さんも
ダブルキャストで担当。じめっ、として怖い。
来月、今度は、シルビア・グラブ版を観ます!