実演鑑賞
満足度★★★★
俳小の翻訳劇シリーズは掘出し物のままある古本屋(通人なら骨董屋と言う所か)を覗くような楽しみでチラシを眺めるが、タイトルも作者名も大概判らぬ。今回は炭坑夫の弟を持ち炭坑夫の兄と父を亡くした主人公マギーの家が舞台。炭鉱にまつわる話らしいと知って少しわくわくするのは映画「プラス!」やミュージカル「ビリー・エリオット」、はたまた「わが谷は緑なりき」?の影響だろうか。
年頃のマギーは稼ぎ手の弟と、母、祖父と暮らす。所へ、一人の男が現われる。マギーと男、家族らの関係の変遷を軸に、炭鉱の町、引いては時代への眼差しへと観客を導く。炭鉱と来て、バグパイプ・・音楽と来れば先の映画とミュージカルを思い出すが、舞台はいずれもイギリス。だが今作の舞台はカナダである。
戯曲は来訪者である男の人物像を特徴的に描いている。のだが、、