ジェノサイド 公演情報 演劇サムライナンバーナイン「ジェノサイド」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    コメディかと思いきやそうでもない
    割にアニメ的な要素もあったけれど、毒々しい過去の背景もあり。どうやら主軸は春を売る売春宿での描写だったようだ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語は3つのワードを絡めての描写。
    拝み屋家業を営む多羅尾のもとに夢野から奇妙な依頼が入る。「フィルムに映らない女がいる…」と。このフィルムの謎を解き明かすのが1つ目のワード。

    2つ目、「プレアデス」の夢を見る頭のオカシイ女優。後に記憶喪失の九条と兄弟ということが解り、更に母親は娼婦の館でこの二人を産んだ。

    3つ目、真行寺と新聞記者の阿久津がこれらの事件を津山三十人殺しの事件とリンクさせてなぞる。

    物語は天上人の子供たちを産んではいけないと命じられた娼婦たちは天皇の子もろとも他の子供たちも殺してしまう。惨殺事件だ。ここでの生まれてきてはいけない子供たちの二人が九条と頭のおかしい女優の摩子だった。
    彼らは亡霊となってこの世をさ迷うがゆえに、フィルムに映らないのだ。

    これらをノスタルジックに古びた映像とともに描写するがとにかく、物語を観客に説明する過程が下手なのだ。ナビ役の説明も解りづらい。コメディもシリアスも何もかもてんこ盛りにしようとするから、無理があるのだと思う。こういった背景を物語にUPする場合、コメディの要素なんて必要ないのだと思う。上海ら4人のキャラクターは必要ないのだ。無駄が多すぎるからかえって解り辛くなってしまう。表現したい一つの要素は何なのか?と素直にストレートに考えればおのずと見えてくるのだと思う。

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    2010/04/20 16:59

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