実演鑑賞
満足度★★★★
人の輪と温かさを綴ったヒューマンドラマ。同時に現在と過去を交差させ物語としての興味を惹く上手さ。作り込んだ舞台美術が物語<世界>を具体的に観せる。よく聞く言葉…過去は変えられないが、未来は作(変え)ることが出来る。過去の出来事を描かなければあり触れた光景、逆にあり触れた日常(足元)にこそ幸せがある、そんなことを改めて知る。
タイトル「点と線のオブリビオン」は、点<人>を結ぶ(関わる)と線<絆>が生まれ 新たな世界を築き始めた現在。一方で忘却や無意識といった人の<潜在>や<歴史>を描き出した過去。それを巧く絡め、人に歴史ありーその謎を垣間見せることによって物語を牽引していく。
(上演時間2時間 途中休憩なし)