丸ノ子ちゃんと電ノ子さん 公演情報 芝居流通センターデス電所「丸ノ子ちゃんと電ノ子さん」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    だって世界ってそうじゃない?(^0^)
    何?コノ世界観は?!「elePHANTMoon」の世界観に似てる。だけれどこっちはもっとポップでファンキーだ。まるで「不思議な国のアリス」に登場するカラーで分けられた一つの部屋に迷い込んだような感覚。不思議だけれど魅惑的な部屋。たぶん好みは割れると思う。

    以下はネタばれBOXにて。。




    ネタバレBOX

    失踪した『ふきさん』は、パトロンとアメリカに渡りそこでパトロンを事故で喪ってしまう。絶望の底に落とされた『ふきさん』は同時に感情も失う。事故のトラウマだ。そして感情と精神を破壊されてしまった『ふきさん』は、どこか見えない場所に大きな傷ができそこから血が流れ続け徐々に干からびてしまうように髪と皮と肉だけになった人形のようだった。誰のせいでもない。だって世界ってそうじゃない?

    そんな彼女を水山が介護する日々が続いていた。そんな中、『ふきさん』は電動式丸鋸を使用する恐ろしい「実験公演」を思いつき、実行し始める…。理由はバケモノのようになってしまった自分を人間に戻す為の必要不可欠な公演なのだと訴える。そんな理屈も解らない。だけど・・・だって世界ってそうじゃない?

    『ふきさん』に関わった男3人は殴られ監禁されて犬のように鎖に繋がれる。彼らは『ふきさん』を人間に戻す為に彼女がワクワクするような話を聞かせなければならない。話がつまらないと罰として『ふきさん』自身の指を電ノコで一本ずつ切り落とさなければならない。どんな理屈か解らない。だけど・・・だって世界ってそうじゃない?

    舞台はその光景を血シブキと共に壁に張り付く様を見せる。しかしそんな壮絶なクライマックスを見せられても『ふきさん』と登場人物の滑稽でコミカルな演技から、おどろおどろした陰鬱さはない。パレードのようだ。なんだか映画の中の特撮映像の出来損ないの怪物でも見せられているような気分になってしまう。その圧倒的な喪失感は不安定で姿を持たないにも拘らず強大なる重力にも似て人を圧するすべての動きを止めてしまうかのように・・。だって世界ってそうじゃない?

    『ふきさん』は変わることを切望しながらも自分が変われないことを嫌というほど理解しているのだ。眠りと覚醒の狭間を行きつ戻りつしていた『ふきさん』は見えない部分に負の要素を押し込めて鼓笛隊のようにファンファーレするのだ。「だって世界ってそうじゃない?」

    とにかく面白い!陰鬱な光景を見せつけられているのに、ポップでパラダイスな音楽は足でリズムをとってしまうほど。エキサイトな展開や明暗が混在する世界も全てひっくるめてパッションなのだ。だって世界ってそうじゃなーーーい?!(^0^)





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    2010/04/15 12:06

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