とりあえず寝る女 公演情報 箱庭円舞曲「とりあえず寝る女」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    傑作は時間を感じさせない!
    出色の役者陣を揃えに揃えて、その魅力を最大限に活かしつつ練り上げられた構成。
    前作のハイライトの激論のような見せ場はなかったけど、複雑な人間関係がもつれにもつれて、全てがひも解かれるわけでもなく、でも暖かく迎えるラスト。
    2時間15分というのが嘘のようにあっという間でした。

    ネタバレBOX

    役者さんはどの方も魅力的でしたが、演じる姿をはじめて見た赤澤ムックさんのガハハ系のおばちゃんが可愛らしくて魅力的でした。

    変態な役を演じる小野哲史さんも本当にいやらしくて嫌な感じに。
    同じく変態な小林タクシーは安定して面白すぎ。
    爺隠才蔵さんの、居るだけで空気を作り出すトボけた存在感が今回は更に効いてました。正にドラえもんチックで、憎めないキャラなんですねえ。

    そんな変化球キャラに対して、本格的なストレート演技で対抗する須貝英さんの存在はやはり特筆もの。
    村上直子さん、、片桐はづきさんの姉妹は対立しあいながら、異父姉妹でありながら、本当に姉妹に見えてきます。

    玉置玲央さんは前半あまり出てこないし、使い方が勿体ないなあと途中まで思っていたのだけど、クライマックスで実は彼女の妹に手を出していて、しかもその妹が処女だった時で、そのたった1回の過ちが引きずられてこの家の関係を複雑なものにしているというキーポイントとなる役で納得でした。

    Corichはこの作品を舞台芸術祭にエントリーしなかったことを後悔するべきと思います。

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    2010/04/05 02:31

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