生活と革命 公演情報 マチルダアパルトマン「生活と革命」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ⑤が池亀三太演出、①にも参加。他は役者陣のみで演出。

    ①「ふやけたヌードル」
    母の葬式後、四十過ぎの兄(坂本七秋氏)と介護の為に夢を諦めて帰省していた妹(松本みゆきさん)が今後について話し合う。

    ②「のがしたフィッシュ」
    部屋には血溜まりに倒れている男。樋口双葉さんと冨岡英香(はなこ)さんが対峙している。

    ③「ひみつのキヨスク」
    Kioskの美人店員の私設ファンクラブを秘密裏に長年作っている二人、葛生大雅氏と久間健裕氏。くずうっちが自宅にたけちゃんを呼び、「聞いて貰いたいことがある」と伝える。

    ④「つらなるワンナイト」
    半年一緒に同棲していたカップル。突然、小久音さんが大垣友氏に別れを告げる。

    ⑤「めぐるキャット」
    必見。全員登場。

    MVPは葛生大雅氏、飛び道具感。久間健裕氏はセンスがある。

    隣の駅前劇場の音が結構聞こえるものだ。

    ネタバレBOX

    何かあんまり面白くない短編の連なり。⑤だけぐっと来た。猫が繋いでいく人間の関係性は美しい。喧嘩別れした二人が2年振りに猫の為、再会する美しさ。全く関係のない人達の個々の繋がりの細い線が、別れた彼女が連れ帰った愛猫を自分のもとにまで届けてくれる温もり。人間は個々それぞれは全く関係がないように見えて、どこかしらでか細く繋がっている。これだけで素晴らしい作品の草稿足り得る。

    矢野顕子がTHE BOOMをカバーした「中央線」を想い出す。
    「逃げ出した猫を探しに出たまま
     もう二度と君は帰ってこなかった
     今頃君はどこか居心地のいい
     町をみつけて猫と暮らしてるんだね」

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    2023/02/11 23:06

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