ゴルゴダ・メール 公演情報 劇団俳小「ゴルゴダ・メール」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    第一四半期No.1
    2010年1月~3月期は二十数本の演劇を鑑賞しているが、その中でも本作は私の中でナンバーワンである。
    内容は、劇中劇の形式をとっているものの、とてもわかりやすく、脚本、演出、俳優、どれをとっても完成度の高い芝居であった。

    俳小のような老舗劇団がこのような気鋭の作家の作品を上演するのは冒険かもしれないが、その結果、大きな成果を上げた。

    それにしても、ハルメリの黒川陽子といい、劇団劇作家の劇作家から目が離せない。

    ネタバレBOX

    アスペルガー症候群の人たちが集うサークルが、アマチュア劇団と共同でさ演劇の公演を打つこととなる。
    劇中劇の内容はずばりアスペルガー症候群の女性がたどる数奇な運命。その脚本は、アスペルガー症候群の人たちの体験をもとに完成されていく。

    入れ子構造のその内側、外側で描かれるのはアスペルガー症候群の人たちがいかに生きにくい世界で暮らしているかという実態。

    芝居が進行するにつけ、かれらの苦痛が手に取るように分かり、胸が締め付けられるように痛かった。

    緻密の取材を重ねたであろう台本は本当に素晴らしかった。

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    2010/03/26 23:54

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