実演鑑賞
満足度★★★★
なんとも後味のすっきりしない芝居。娘ジェシー(那須凛)が、母に「2時間後に自殺する」と告げる。そこから2時間弱の二人の対話劇。亡き父を、母は愛さなかったことにこだわるジェシー。ジェシーの離婚した夫のこと、ぐれて行方不明の息子のこと、病気のてんかんのこと…。
ジェシーは、家事をしない母のために、自分が死んだ後も不便がないよう、キャンディーの詰め替えや、鍋の整理などをこまごまやり続ける。手を休めることなく、しゃべり続けるジェシーに、母は「生きていてくれるだけでいい」「私が死ぬまで数年待って」と頼み込み、病気のことでは悪かったと謝るが。