マジックリアリズム 公演情報 劇団龍門「マジックリアリズム」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     兎に角、いきなり引き込まれる。

    ネタバレBOX

     板上はほぼシンメトリックな舞台美術。シンプルだが極めて合理的で衝立の位置を前後でずらしその各々に板床迄届く布を掛けて各2か所の出捌けと袖を確保しつつ、側壁もやはり衝立で構成、劇場の側壁との間に脚立を配し、下手には青い鳥の入った小さな鳥籠を下げ、上手には脚立に上る足がかりとして箱馬を置く。
     脚本の冒頭も素晴らしい。何か訳の分からないことがいきなり人間を襲い、訳の分からないまま極めて切迫した状況に投げ込まれる有様が、舞台上と観客に同時に起こるのだ。村手龍太さん演じる男は、坂本九の「上を向いて歩こう」を口ずさみ乍ら車を運転しているのだが。
     作品は緊張するシーンばかりでは無論ない。途中エンタメ要素もかなり入っているが、肝心なところでは、実に深い人生の真実、例えば人間の生きる実世界での究極の価値、それを表現する者はどのように捉え表現するかについて考察する有様、及び発表するに際しての覚悟に通じる普遍的価値観を追求していると観ることができる。もう少し分かり易く言い換えると、現実にヒトの為すべき最上の行為とは、他人の立場に立ってもの・ことを見、考え他者を自ら生きること、そしてアーティストの本質的要件とは、この一事を自らに課し実践する覚悟を持つことである、と。
     因みにラストに掛かる曲も坂本九のヒット曲である。今作はこんな点にも粋が仕込んである。

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    2023/01/28 12:24

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  • 村手龍太さま
     自分も急に取り壊された建物の跡地について、どんな家が建っていたのか? 思い出さずに、色々な空想を走らせることが増えました。ただ、琵琶湖ではなく、宇宙を妄想しています。良い舞台を有難うございました。
                       ハンダラ 拝

    2023/01/30 10:31

    観劇誠にありがとうございました

    2023/01/30 08:27

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