時をちぎれ 公演情報 劇団青年座「時をちぎれ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    健康サプリ「減量丸(がん)」が主力商品の「嶺岡(みねおか)幕府商事」。現代のパワハラ、派閥抗争を、室町幕府の意匠をまとわせて展開する。副社長(鎌倉公方=くぼう、元社長夫人=野々村のん)の専横を軸に、パワハラ上司は関東管領(石井淳)や侍所長官(麻生侑里)。地方からの新人(小暮智美)は参勤交代(江戸時代だけど)とよばれ、謀反に失敗した社員は「奉公人」に格下げなど。ワンマン会社のパワハラ構造をどう改革するかという現代的テーマを、大人のごっこ遊びのごとく、楽しく笑いとともに見せてくれた。(時に、友情のひびや、挫折の苦みもこめて)

    元・現不倫相手、片思いなど社内の隠れた人間関係や、夫婦(今回はないが親族)関係を隠し味とするのはさすがの土田英生流。女性にだらしない問注所長官(人事部長)の青山(綱島郷太郎)が、自分を「だらしない人間だ。反省している」と言いながら、「でも反省も疑わしい」と自分で自分に突っ込みを入れるシーンは爆笑だった。
    そしてなにより社長=将軍役の山路和弘が抜群だった。実にひょうひょうとして自然体で、何をやってもかわいげがあり、ほれぼれした。

    1時間55分。逆転に次ぐ逆転の展開を2時間以内に収め、ぜい肉を絞った舞台もよかった。セリフ量も抑えられて間合いや繰り返しを生かす余裕があり、ぜい肉を絞った楽しめる舞台だった。

    ネタバレBOX

    大きく6部構成。1新人御目通り式での社長と新人の出会い(全員会議)。2公方派の警戒と社長派の画策、3対決と公方派の陰謀の勝利(全員会議)、4臥薪嘗胆、5逆転勝利(全員会議)、6夫婦の和解、社員たちのそれぞれ新しい出発。

    工場のあるマヌキ島出身の若手社員たちの、かつての小女子漁が工場がきてダメになったことが最初の思い出話に出てきた。それが最後の告発に結び付く伏線もよかった。

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    2023/01/24 22:29

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