『キレナイ/Dear Me!』 公演情報 ラゾーナ川崎プラザソル「『キレナイ/Dear Me!』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白い、お薦め 【キレナイ】
    いろいろな意味で「キレナイ」人々を優しく、そして温かく見守るような物語。舞台は川崎にある美容室「PAZ」、そこで働く人が抱える青春事情ならぬ「精神事情」を問題として負わせる。しかし、けっして乗り越えられないコトではなく、それを克服しようとする姿が共感と感動を呼ぶ。

    この美容室、あまり流行っていないというが、逆にそれが客の一人ひとりと向き合える時間になっている。店の人々と客との面白可笑しい会話がテンポ良く展開していく。

    全体を通して癒やしと逞しさ。コロナ禍という閉塞状況だからこそ、この公演からは、地域に根ざし明るく強かに生きていく、を強く感じる。
    (上演時間1時間50分 途中休憩なし)

    ネタバレBOX

    舞台美術は左右対称の壁棚、中央奥はスタッフルームがあるようだ。上手に店名「PAZ」が掲げられ、下手に受付カウンターがある。メインは美容室らしい椅子2脚が客席側を向いている。全体的にスタイリッシュな印象。

    「キレナイ」は勿論、美容室らしく髪を切れないが描かれるが、それ以外に血縁・地縁そして恋愛(腐れ縁?)といった諸事情を登場人物、特にスタッスに負わせる。それを美容室に通ってくる客との会話やスタッフ同士の気遣いや励ましで乗り越えようとする。時に誤解や心配をかけるが、登場人物はすべて善人で見守るような。人は周りの状況・環境に左右される。それを結婚適齢期<死語かも>らしき男女の結婚観を通して可笑しく描く。その周りの視線が店長の問題にさり気なく絡んでくる。

    店長の実家は静岡で美容室を営んでいる。20年前に家を飛び出し帰ってはいない。店長の仕草から、容易にLGBTQの問題を抱えていることは分かる。今でこそ少しは理解が進んだと思われるが、20年前の地方都市ではどうだったか想像に難くない。バイトの女の子は親(特に母)の干渉に堪えられなく、家出をしたが…。

    店長の実家の事情もあり、この美容室の存続が…。スタッフの思いは複雑で、この地に馴染み客との触れ合いで自信もついてきた。入店当時は客とのコミュニケーションも苦手だった人も成長してきている。色々な「キレナイ」中で、案外 親しんだ場所から離れることが出来ないことが垣間見えてくる。

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    2023/01/23 10:10

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