シューマンに関すること 公演情報 劇団東京イボンヌ「シューマンに関すること」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    劇構造がシューマンの交響曲のようだ。
     シューマンの物語かと思いきや、シューマンの生まれ変わりと思っている男の物語。そしてそれを小説にしようと思っている作家がいたりして、物語は二重三重の構造を持つ。

     そしてその生まれ代わりと思う男とその男を愛する妻の物語がある。この妻がとてもかわいそうだったが最後に少し救われた。

     役者では作家役の奈良崎まどかと夏樹役の太田亜希が魅力的だった。また個性的社長役の秋定里穂がとてもチャーミングだった。

    ネタバレBOX

     東京イボンヌはクラシックと舞台の融合を目指している劇団。こういうふうに方向性がはっきりしている劇団はいい。

     最後に妻がクララと呼ばれたとき、今までの苦労がすべて解消したような感じがして涙が流れた。

     太田亜希が新人編集者を演じるときと、クララを演じるときでがらっとタイプが変わり、その変化の見事さに感心した。

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    2010/03/13 23:38

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