Dramatic Jam 4 公演情報 feblaboプロデュース「Dramatic Jam 4」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    チームD観劇。
    上演順は「紙風船より」「はこをつくる」(両 脚本・演出は池田智哉 氏)であるが、敢えて記載順は逆にする。この二作品を上演する意味を考えてみると、岸田國士〈作品〉へのオマージュであり、時代の要請でもあるような。
    (上演時間1時間10分) 追記予定

    ネタバレBOX

    舞台美術は、両作品ともテーブルと椅子のみ。それを移動、配置変えすることで状況を表出する。

    「はこをつくる」は、「箱」⇨「劇場」を造るであるが、その場所はどこか。今(2023)年は東日本大震災から12年目、その「はこ」は 石巻復興の証でもあるような。一方「紙風船」は岸田國士の作品として有名である。公演は「紙風船」上演にあたっての〈読み合わせ〉稽古、そう劇中劇の体裁である。
    岸田國士は渡仏(遊学or留学)経験があり、帰国した1923年に関東大震災が起き、奇しくも今年は100年目にあたる。そして翌(1924)年に築地小劇場が竣工している。

    箱物は無用の長物か否かということは別にして、劇中で話し合う〈大学の課題レポート〉、それが夢の実現に向けて といった内容である。「はこをつくる」は、女性二人の語りで約7年間を紡ぐが、内容の一部は池田智哉氏の実話だと言う。その意味では虚実綯い交ぜの話である。はこ がある石巻で近々 演劇祭…「シアターキネマティカ短編演劇」があり、この作品を上演〈予定〉するとのこと。

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    2023/01/15 18:53

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