ラ・ムーの一族 公演情報 劇団阿佐ヶ谷南南京小僧「ラ・ムーの一族」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    家族をテーマにした誰でも楽しめるコメディ。
     序盤は少し、初日ゆえの未完成な部分と安っぽさを感じる部分があったが、後半どんどん引き込まれていった。コメディ仕立ての中に、家族の問題、特に父親の問題を語り、桜の園で象徴される家族こそ幸せの原点というテーマを見事に表現していた。

     歌有り踊り有りというエンターテイメントだが、どちらかというと、ドサ回りの一座のように垢抜けてないエンターテイメントがこの劇団の特徴だ。舞台装置を全部段ボールで作っているのもその象徴。それが不思議な味を出して、えも言われぬ魅力のある劇団である。

     役者ではまず、サクラ役のえびのがいい。少女の役を自然に演じ、それでいて魅力たっぷりだった。続いてお母さん役のたなか智保がよかった。コメディの中で母親の凜とした強さと哀しさを演じていた。桜の精を演じた伊藤昌子のいつもながらの熱演も芝居を盛り上げていた。1時間30分があっという間だった。

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    2010/03/12 00:28

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