3000年前のかっこいいダンゴムシ 公演情報 福島県立いわき総合高等学校「3000年前のかっこいいダンゴムシ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    すっごく面白い! すでに化石になっている自分の過去に思いを馳せたりして
    前回の「あらわれる、飛んでみる、いなくなる。」が軽いショックがあるぐらいに、面白かったので、是非今回もということででかけた。

    メンバーが違うので比べるのはナンだけど、笑いということで言えば前回のほうが上だったかもしれない。ただし、今回はまたちょっと違った感情が芽生えたりした。

    そして、とにかく面白かったし、笑ったし、気持ち良く帰路につけたのだ。

    ネタバレBOX

    女子だけだった前回とは異なり、今回は男子学生も参加で、また少し違うテイストが加わった。
    女子学生に比べて、男子は情けないというか。まあ、実際、昔を思い出すとそんな感じだった。だから、自分に降り掛かる部分での面白さ(懐かしさ的な)もあったりした。
    男子の思春期的な感じがあり、それは高校生というよりは、どちらかと言えば中学生的な独特のカッコ悪さが溢れ出ていて、かつての自分の姿を見るようでもあり(あんなにモテモテくんではなかったけど)、そんな情けなさが素敵だった。

    物語は、前回とまったく同じパターン。
    どこか自分たちの生活を直接脅かさない程度の距離に怪獣的なモノが現れるのだけれども、今の自分たちにはその実感がわかない。ちょっと不安があるものの、どこか他人事で、今、目の前の現実で手一杯という感じ。
    前回は部室で今回は教室。
    Tシャツに短パン的な運動できる格好。
    屋上に出かけて。前回はフェンスの使い方が面白く、今回は、イスの使い方で笑った。
    さらに、前回は空を飛び、今回は時間を飛ぶという飛び道具的な展開がある。
    といったところだ(時間を飛ぶというのは、「漂流ネットカフェ」か、と思ったり・笑)。

    ただし、だからと言って、それがつまらないということではなく、面白かったのは確かだ。
    みんな台詞とかうまいし、ちょっとなまりのトーンが入るあたりもとてもいい。

    観ていると、登場人物たちが、何か愛おしくなってくるのも同じで、ずっと昔、3000年前と言っても過言ではないぐらい昔の、自分の学生時代のことを思い出したりしてしまった。あれは化石になっているのだろうな(そう言えば、石炭化石館には行ったことがあったな・笑)。

    そしてまた、次回も観たいと思うのだった。

    ・・・前田さんの脚本で本人が演出をすると、誰でもこんなに面白い舞台ができるのか? なんていう疑問もわいたりして。

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    2010/02/21 08:11

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