実演鑑賞
満足度★★★★
#藤堂海 #安藤瞳
#北澤小枝子 #矢内文章
#みょんふぁ #本郷弦
#根本大介 #岡田篤弥
#山岡よしき #三瓶裕史
#今井聡 #西澤香夏
#堂下勝気 #あさ朝子
(敬称略)
何度観た作品だろうか。自分史上、最も多くのカンパニーで観た作品かもしれない。その時々に良さがあって、キャラクターの見え方もさまざま。これだけの不朽の名作であれば、俳優も役への思いが強まるのは必然。きっと、自分ならではの役作りをトライしたに違いない。
受け取ったイメージとしては、男性キャラクターが思いの外、明るい感じがした。これまでアイツもコイツももっと卑屈で陰気なイメージを抱いていたので、案外ポップに見えて、嫌われていたり愛せなかったりする人に思えなかった。誰かを欺いている人ばかりの陰湿な空気が、曇天のロシアの気候を代弁しているような作品だと認識していたので、サラリとした手触りに仕上がっているような気がした。
今作の最大のポイントはイリーナではなかろうか。未成熟の雰囲気を受け取る作品が多かったけれど、北澤さんは芯のある三女を立ち上げたと感じる。大好きな安藤さんの二女は黒を纏っても妖艶で、藤堂さんの長女は穏やかだった。
これまでとはひと味違う三人姉妹が育ったと思う。