はい、奥田製作所。 公演情報 劇団銅鑼「はい、奥田製作所。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ベタな人情劇
    とにかく解り易くて観易い。大衆向きだと思った。だからいつものように脳をフル回転させる必要はなくての~んびり楽しんだ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    大田区のちっさな町工場を舞台にそこで働く従業員、家族、地域の人たちを巻き込んだ人情劇。

    頑固一徹で人情家の「奥田製作所」の社長が倒れて、実質的に社長になった息子の鉄彦は工場を受け継いでみて、始めて内情が火の車だったことに気づく。このままオヤジのやり方で経営していたら倒産してしまう、と感じた鉄彦は徹底的にコスト削減に乗り出すことに尽力する。しかしコスト削減するためには今までの外注先をそぎ落とし新規に安く発注できる外注先が必要だった。そしてオヤジが採用した新入社員もクビにすることに・・。

    しかし、そんなコスト削減を図って安く仕入れた先から、納品された部品に不良品が出てしまう。発注先を元に戻し、クビにした社員を元に戻すようにと、激しく反対する従業員との確執が浮上する。また心身ともに疲れきってる状況の中、鉄彦は自分の家族との関係もおなざりになってしまう。ここまでの場面の苦悩した表情を鉄彦演じる横手が好演する。安心して観られる舞台とは何もベタだけではないのだなー。なんて初歩的なことに感心してしまう。
    一方で鉄彦が高校生の頃の場面を舞台上で現在の鉄彦とリンクさせる。その頃の友人や家族との関わりを通じて、現在の鉄彦の心境や行動を改めさせる手段のように・・。

    やがて鉄彦が自分の行動が間違っていたことを認め従業員に謝るシーンから物語は好転したように良い方向に転がり始まる。つまり従業員一同、力をあわせ、会社の存続の為に一丸となって、営業に出向く。また今まで付き合いのあった町工場の人たちが奥田の為に、仕事の受注を取ってくる。どうやら「奥田製作所」は立ち直っていく展開で収束する。。

    物語の収束の仕方も登場する人間関係なども想像の範疇だ。だけれど、こういった人情ものには毎回、涙を流すし感動する。それはたぶん、綺麗に収まる物語が現実的にありえないことだと解っている。解っているからこそ、そうあって欲しいという思いに「黄門の印籠」のごとくスパッと打ち振るわれる「打出のコヅチ」に感動するのかも知れないし、そのこと自体に失いかけた希望を見出すのだと思う。


    2

    2010/02/13 17:12

    0

    0

  • 108>
    ご自分の出演した公演をいっきに確認するタイプなんですね。笑

    あちこちでご活躍してる様子。頑張ってくださいね。時に・・・108ってHNは煩悩から付けたのですか?


    2010/03/30 18:31

    みさ様

    かなり遅くなってしまいましたが、御来場いただきましてありがとうございました。
    素敵な観てきたコメントもありがとうございました。

    楽しんでいただけた様で幸いです。
    素敵な先輩方から学んで、精進していこうと思います。
    ありがとうございました。

    2010/03/30 16:45

このページのQRコードです。

拡大