満足度★★★★★
公演終了したので、改めて
フライヤーの絵に何かを感じ、ほさかようさんのコメントに、「この人は本物」の予感がして、一切事前の予備知識なく、観に行きました。
結果は、予感的中、いやそれ以上!!
半世紀以上の観劇歴で、こんなにも、静謐な感動に満ちて、劇場を後にした記憶がありません。
もしかしたら、「ピーターパン」ファンの方には不快な思いを感じさせるストーリー展開かもしれません。でも、子供の頃から、ファンタジーに現実逃避する童話等に何となく反感を感じていた私には、ダイレクトに心に響くストーリーでした。明確なメッセージがあり、それを具現化できる作演ほさかさんの才気、作者の構想を助ける美術等のスタッフの力量、作者の思いを完璧に体現した全ての役者陣の心ある演技に、心から惜しみない拍手を贈ります。
最近、高いチケット代を取りながら、ファン心理にあぐらをかき、再演舞台をより良くなどという気概もない、おためごかしの商業演劇を上演している、似非演劇人や、長台詞だらけの割には、空疎な演劇まがいの作品を舞台に乗せ、悦に入っているような、どこかの劇場主宰に、是非是非、この心ある舞台をご覧頂きたくなりました。そうして、少しでも、演劇人としての初心を思い出してもらいたくなります。本当の演劇の美しい姿が、この舞台には満ち溢れていました。
この舞台を創り上げて下さった全ての関係者に、心より、お礼を申しあげます。
★5つでは、とても足りません!