映像鑑賞
満足度★★★
タイトルとフライヤーが物語の概観を如実に表している。物語の世界は今から200年後の2222年だが、フライヤーはノスタルジーを感じさせる たばこ屋である。実際の舞台美術も同じような家を設え、「雨宿り館」という看板が掲げられている。しかし未来と過去を繋ぐ または往還するというよりは、その場の状況と主人公の謎めいた心情が中心に描かれている。
物語の設定が微妙で、観客の想像または感性といった”力”によって受け止め方、捉え方が違ってくる作品だろう。直截的には何の変哲もない200年後の話であるが、そうなった原因等を今もしくは近い将来の出来事に置き換えたら少し怖い。
(上演時間1時間30分 途中休憩なし)22.12.6追記