ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています) 公演情報 MU「ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    【Bバージョン】「めんどくさい人」のほうが好き
    MUの短編はとてもいい。
    その余韻が好きだ。

    しかし、今回は、もっとタイトにしたほうがよかったように思えた。
    やや長いと感じたからだ。
    特に「ゴージャスな雰囲気」が。

    ★はそれぞれごとにも付けてみた。

    ネタバレBOX

    「ゴージャスな雰囲気」Bバージョン★★★
    シチュエーションコメディ的な展開になるかと思っていたが、そういう方向にはならず、意外と普通に物語は展開する。ちょっともったいない。

    いろんなナルシストの集まりというのだが、そのナルシストぶりが徹底してないところが、物語を「長く」感じさせてしまったように思える。
    つまり、自分のナルシストに自信がないようにしか思えない。

    もちろん、そういう設定なのかもしれないが。であれば、少なくともナルシストなのだから、虚勢を張ってほしいのだ。痛々しいほどの虚勢があれば、もっと入り込めたと思う。
    それがあれば、かなり面白くなったように思えるし、笑いも起こっただろう。

    ただし、女子高生が携帯で話すあたりから面白くなってくる。この感じはベタだけど悪くはない。
    とはいえ、ラストにはあまり意外性みたいなものや、カタルシス的なものは感じなかったのだが・・・。

    自分の発想が好きな浜口(足立紀子)の存在感と語り口、トップにいるのが好きな秋山(川添美和)がときどき見せる目の光(ナルシストを語るときの)が印象に残った。



    「めんどくさい人」Bバージョン★★★★
    MUらしい雰囲気が満載。ちょっとしたくすぐりもいい。
    奇妙な空気感が全編に漂い、それがとてもいいのだ。

    ただし、短編なのに転換が多いところがマイナスだ。
    ベットと机はわざわざ変えなくても、毛布を少したくし上げる程度でOKだったのではないだろうか。

    とはいえ、どのキャラも一癖ありそうで、匂い立つというか臭い立つような濃さが逆に虚無を際立てる。
    実際は、一番虚無感が漂うはずの花輪よりも、売春夫の2人とその元締めの男の、何も信じていないように感じられる虚無感が素敵だ。

    「愛」を信じているようで、信じているのではなく、必死に信じようとしている(本人は無自覚かもしれないが)。
    だから、花輪も「信じようとする」ことにしたのだと思うのだ。

    ラストに何度も戻って来て確認する花輪は、愛だの何だのめんどくさいことを「信じようとする自分」を「信じようとする」姿であり、美しくも哀しい。

    花輪(浜野隆之)の真面目だから虚無になった的な実直な姿と、野木(三嶋義信)のねっとり感溢れる店長が印象に残る。

    今回もホワイトバンド(笑)からの青い羽という展開は、ハセガワさんの舞台でよく出てくる、胡散臭さや空虚なイメージの象徴であり、徹底してこういうことを扱うのだなあ、とほくそ笑んだ。虚無好きということなんだろう(笑)。

    ただ、物語として「青い鳥」に集約されないものの、青い鳥というアイコンは、ちょっと辛いなあと思ったりも。



    2本を観た結果、オリジナルのほうが、絶対的に面白いという結論だ。
    「めんどくさい人」がこういうラストならば、「ゴージャスな雰囲気」にはもっと突き抜けるような感じが欲しかった。人の脚本だからそれは無理なのかもしれないが。

    ★は3と4だが、今回全体の★としては、かなり辛めの3つとした。
    とにかく、もっとタイトですぱっといって欲しかったからだ。



    今回のMUもめんどくさいことに、男女を変えたりしていくつかのバージョンを行うという。
    しかし、このめんどくさくて、大変なスタイルでずっとやっていくのだろう。その姿勢には支持をしたい。

    4

    2010/02/05 07:47

    0

    0

  • ハセガワアユムさん

    再びコメントありがとうございます。

    >確かにそうです。ファッションとしての「虚無」が僕にとっては、いらいらし
    >ちゃってるだけなのかも知れません。このハードさに対する本当の虚無が書きたいです。

    なるほどねえ。

    ただ、「本当の」虚無が舞台で描かれてしまうことと、エンターテイメントとしての演劇の楽しみというところがトレードオフの関係になりがちではないか、という危惧があります。

    つまり、虚無さが自分の胸にストレートに来る観客にとっては辛すぎて、それを感じ取れない観客にとっては、空っぽな何もない舞台に感じられてしまうのではないのか、逆に面白すぎると、ハセガワさんが言うところの「ファッション虚無」(笑)に感じ取られてしまうのではないのか、ということです。

    もちろん、今のところ、MUには演劇としての面白さはありますが(笑)。

    そういう意味では、ハセガワさんが
    >「いま」を追いかけてくれると一番楽しいはず

    とおっしゃっているように、「いま」という軸足で(それは何も時代設定だけのことではなく)、舞台を組み立てていってくれるのならば、そこにはいつも面白さが潜んでいるでしょうし、そこがヒントになるような気がします。

    これは、すでに実践されてますので、釈迦に説法ですね(笑)。

    それにつけても、今回のナルシストのグループや青い羽グループもですが、ハセガワさんは、劇団やってるのに、基本的には徒党を組むというのはお嫌いのように思えてなりません(笑)。前回の宗教やその前の被害者の会みたいなもでもそうでしたけど。

    2010/02/14 07:28

    たびたびコメント失礼します。

    >それが「虚無」まで突き抜けることがないとしてもです。
    >近年のこの状況だと、世の中は「虚無」まで突っ走っていきそうですけど。

    確かにそうです。ファッションとしての「虚無」が僕にとっては、いらいらしちゃってる
    だけなのかも知れません。このハードさに対する本当の虚無が書きたいです。

    >舞台には、ハセガワさんが何を想い、何を感じているのかが、にじみ出ている感覚がいつもします。ハセガワさんの頭の中とも言うような。

    そういって戴けると嬉しいです。僕がリアルタイムでいつも考えてて、僕はいまのところそう感じてるんだけど、そっちはどうでしょうか?と観客にいつも訴え てます。そういう意味では演劇の「時代性」や「生である事」、同時代を生きてるって感覚を共有したいと思ってます。ちょっとずつ変わってゆくので、やはり 「いま」を追いかけてくれると一番楽しいはず、と思ってます。だからアキラさんや、毎回MUに来ていた戴けるお客様に本当に大感謝です。。。

    2010/02/12 11:47

    ハセガワアユムさん

    毎回丁寧なコメントありがとうございます。

    >00年代」ってハード過ぎて「虚無」とか言ってられなくなった時代
    だと思ってるんですよね。それなのに、まだトラウマとか虚無とか言ってる
    演劇多いなあって思って(笑)

    どんな時代でも、「空しさ」みたいなものは、いつもつきまとっているような気もします。
    それが「虚無」まで突き抜けることがないとしてもです。
    近年のこの状況だと、世の中は「虚無」まで突っ走っていきそうですけど。

    >「青い鳥」はそうですね、「幸せ」は身近な所にあるんじゃなくて「死んでる」
    ってのが、なんともいいかなと。

    なるほど、「いた」のに「いなかった」みたいな。

    MUは劇団であっても、ハセガワさん個人に収斂されていく率が高いように思います。短編ですとそれは余計に感じます。煮詰められたような濃さがあるのでしょうか。
    舞台には、ハセガワさんが何を想い、何を感じているのかが、にじみ出ている感覚がいつもします。ハセガワさんの頭の中とも言うような。

    2010/02/11 06:11

    MUのハセガワアユムです。
    御来場ありがとうございました。

    そして紳士なコメントありがとうございます。
    僕も自覚して頑張らねば、と思っている部分もあるので糧に致します。

    なんか「00年代」ってハード過ぎて「虚無」とか言ってられなくなった時代
    だと思ってるんですよね。それなのに、まだトラウマとか虚無とか言ってる
    演劇多いなあって思って(笑)「本当の虚無」を書こうと思って書きました。
    だから、それが届いて嬉しいです。

    「青い鳥」はそうですね、「幸せ」は身近な所にあるんじゃなくて「死んでる」
    ってのが、なんともいいかなと。

    また公演後にいろいろ触発されて書くと思いますが、本当に嬉しいです。
    ありがとうございました!

    2010/02/09 12:53

このページのQRコードです。

拡大