実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
女優三人による掛け合い漫才ような面白さ。
一人の男を愛した女性同士が出会うことで生まれる嫉妬や嫌味 そして見栄といった感情を少しは描いているが、いつの間にか意気投合して…。物語の面白さは勿論、三人が劇中で行う芸能・歌謡・ダンスといった出し物が素晴らしい。同時に日々 時間の経過を表す衣装替えの素早さも観どころの1つ。
この作品は1996年にBeans(丸山優子、福島マリコ、小林美江)にラサール石井氏が書き下ろしたもの。この公演は 舞台設定を当時のままにしているから、その年代を知る人には懐かしいかも。コロナ禍でもないが、陰湿で険悪な状況でありながら明るく開放的な雰囲気、今の閉塞した日本(人)に必要な笑いと元気という 愛嬌ならぬ滋養を振り撒く。ある意味 力作とも言える。
ちなみに、本公演の演出は初演時 出演の小林美江さんが担当している。
(上演時間1時間40分 途中休憩なし)