北枕動物園へようこそ 公演情報 K.B.S.Project「北枕動物園へようこそ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    感動を超える凄い舞台でした。
    前回観れなかった作品の再演&山口氏の劇場オープンということで、
    観に行きましたが、「凄い」作品でした。

    まず脚本構成の秀逸さが凄いです。
    時代考証とかもかなりマニアックな香りがしました。

    そして個性的な出演者と演技の熱が凄いです。

    というか劇場が凄い!凄いです!

    アートボックスホールの舞台には、昔一度立った事があるのですが、
    見違えるほど美しくなっていて、感動しました。

    お勧めは夜!

    新しい劇場を観るだけでも一見の価値ありですよ!!!!

    ネタバレBOX

    「戦争によって小さな平和が崩れていく」というキャッチの通りです。
    泣けるという次元を超えた、切なさの残る舞台でした。

    前半は、貧乏でダメな飼育員たちが、とにかくくだらない事に必死になる姿。
    これまで僕が見たKBSとは違って、いい意味でくだらないシモネタの応酬で、
    まあ、お客さんによって反応に違いがある雰囲気(僕は爆笑)でしたが、
    もしかしたら「そこに幸せがあったんだな。」と後から考えさせる為に、
    このネタをチョイスしたのでは?と考えさせられました。

    そして、後半の救いの無い展開のすさまじいことすさまじいこと。
    そこに「お涙ちょうだい」は一切ありません。
    戦争の残酷さ。汚さ。人の狂気が連鎖反応で描かれています。

    そして、何が凄いって、前半のくだらないネタが伏線となっていて、
    クライマックスの涙のシーンにつながるんです!
    「そういうことか」と。立ち上がれ=男になれ。そんなメッセージへ
    つながっていく凄さ。

    声を失った娘と父親の愛。もうヤバイです。凄い本です。
    あと、飯島役の森田氏、沢井役の中野氏の演技力は、感動です。

    前回はもっと暗かったと聞き、前回のも見たいと思わされました。

    「ザ演劇」という雰囲気で、初心者向けでは無いかもしれませんが、
    随所に、凄さの伝わってくる。お勧めできる舞台です。

    0

    2010/02/01 00:15

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大