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遊戯空間「
妖話会
」の観てきた!クチコミとコメント
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ハンダラ(10491)
実演鑑賞
満足度
★★★★★
流石は遊戯空間の作品、ベシミル!
ネタバレBOX
何れも三島由紀夫の作品で前者は近代能楽集のうちの一篇であり、後者は1945年2月10日、三島が入隊検査で肺浸潤を誤診され自宅に戻って直ぐ書かれた。この初校にあった‟キスシーン“が検閲に触れるおそれがあって『文藝』に持ち込まれた原稿は不採用となったという作品だが、敗戦後大蔵官僚となる頃改稿し発表された、と当パンの説明にある。
何れにせよ、戦後の一時期、日本の文芸のみならず文化状況というものは、コマーシャリズムの頸城を逃れて作者の主張をラディカルに表現する熱気を持った。そのような時代の作品である。何れの作品も今回は朗読という上演形態を採っている。
尚、実際の上演は「斑女」「サーカス」の順であり、何れも生のチェロ演奏が入るのは、流石に遊戯空間の品格を表す作品である。無論、演者のレベルは非常に高い。そもそも、朗読という表現法は演者各々に作品を読み込む力(作品の時代背景、登場人物各々の位置、その相互関係と価値観が各要素に絡まり合い生々流転する様、その時、登場人物に起こる心理的変化等の総てを演者自らの総ての神経と想像力の所産として声、呼吸、間、抑揚、更に身体感覚にまで落とし込んで為される表現であろう)本当に難しい表現形式なのだが、各演者各々がこれらの難題に果敢にチャレンジして果実を実らせている。
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2022/11/20 13:39
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