ロング・ミニッツ-The loop of 7 minutes- 公演情報 FOSSETTE×feblabo×エビス駅前バー「ロング・ミニッツ-The loop of 7 minutes-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ストーリーの面白さと役者の魅力を堪能!
     昨年、同じく恵比寿駅前バーで上演して好評を得た名作を、今度は池田プロデューサー自らが演出をして、ひと味違う舞台に仕上げてみせてくれた。

     前作がシリアスなSFミステリーだったのに対し、今回はエンターテイメント的味付けのされたミステリー。同じシーンの繰り返しというこの劇の面白さであり難しさであるところを、個性豊かな役者を揃えて、わかりやすく楽しめる作品に仕上げた。場面転換の音楽の使い方など絶妙。

     役者では酒巻誉洋が難しい桐野役を自分のものにしていた。編集者役の乙黒史誠は汗をしたたらせての熱演。桐野に対する友情と期待が見事に表現され、愛すべき友人役を好演していた。バーの客役の今城文恵は私の好きな女優だ。不思議な色気と、独特なな影を持っている。今回の役ははまり役。ただし、出ずっぱりでありながら活躍するのはラスト近くになってから。もっとたっぷりと活躍を見たかった。

    ネタバレBOX

     同じシーンの繰り返しの中で、少しずつ変化し、その少しずつの変化の中で最初は妻と友人の浮気疑惑からスタートし、いつしか山手線連続殺人事件に焦点が移り、そしてその犯人を突き止めるところまで持っていく作者の筆力をあらためて感心。昨年のルデコでのDart'sの公演とあわせて、ミステリー作家桐野範容シリーズといったところ。第三弾が期待される。

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    2010/01/29 02:44

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