シンクロナイズド・ガロア 公演情報 ユニークポイント「シンクロナイズド・ガロア」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    面白い!(^0^)
    箱に入ると、そこには大きな壁が立ちはだかってる。それが劇中、黒板として設置されたのが解るとなんだか、楽しくてワクワクドキドキ。でもって、ガロアを観客によりよく理解させる為に、一次方程式から始まって五次方程式を簡単になぞる。この解説も楽しい!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    フランス革命後の混乱期を過ごした数学者、ガロアの生涯を、どうやって東大全共闘とリンクさせるのかな~?と考えていたら、大学に在学している学生にエンゲキとしてガロアの生涯を演じさせることで、リンクさせる。だから、あの有名すぎる全共闘の暴走に至るまでの経過とガロアの生涯を同時進行で表現させる。

    この試みが案外面白い!(^0^)
    ガロアは一人の女と関わったことで、その婚約者に決闘を申し込まれて殺されてしまうが、この死は最初から仕組まれたものだった。

    一方でインターン制度を改正すべく立ち上がった医学生は、いつのまにか動いた列車がスピードを増し壁に激突するまで止まらないごとく、その闘争も激化し凶暴化し一人の判断では止まる術を失っていった。

    だから、舞台上の黒板に、「処分の撤回、医師法改正案、安田講堂占拠、自己否定、戦後民主主義批判、近代合理主義的批判、どんな鳥も想像より高く飛ぶことは出来ないだろう、くそくらえったら死んじまえ、この世で一番エライのは電子計算機」なんつって哲学的な文字やら批判を東大生が自らの感情を高揚させるべく、せっせと書いていくさまは、滑稽というか何というか、この言葉や演出だけでも面白いんだけれど、そこに多方面からの解説が入って、やたら、楽しかった。

    自己否定って言葉、この頃の運動家、つまり赤軍派なんかもよく使っていたようだったけれど、現代では自己否定ってしないよね?自己肯定はしても・・。

    でもって、こういう場合、闘争してる本人よりも観客として観てる分には、近くの悲劇も遠くの喜劇なのだった。やがて、安田講堂に機動隊が突入し事は収まるが、その年の入試は中止したのだから、東大に入ろうとした輩はいい迷惑なのだった。全共闘のアンディンティティは何か、エンゲキをしていた彼らはエンゲキで世の中を変えようとしたかったのか、ガロアの命を奪う為に仕掛けられた罠は、なんて大きな芝居だったのか、そうして当時の全共闘に関わった人たちは今、当時を振り返ってどんな思いで居るのだろうか?やはりそれは虚構のなかの一コマなのだろうか?

    今回の芝居も丸ごと含めて、何て大きな虚構なのか実感せずにはいられない。  おわり

    4

    2010/01/28 17:08

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  • きゃる>
    >暴力はいけない。でも、無気力で、社会にも無関心というよりは行動を起こそうという点は評価するけど、そのやりかたには賛同できない点もあります。

    同感ですね。東大の学長が大体の折衷案で折れたときに彼らも折れれば良かったのですよ。ところが一度火がついたお尻はくすぶり続けてなかなか消えない。折れるところを見失った彼らはただただ暴走するのみ、のように見えました。だから、東大の学生たちも暴走に対しての反対派も出たりして、結果、密告みたいな状況になったのかもしれません。
    私たちの世代は無関心と言われた世代です。ですから団塊の世代のような、過激さはあまりなく、どちらかというと・・・「なるようにしかならないじゃん!」みたいな曖昧世代!笑

    >あ、恐縮ですが、「しゅうくりー夢」のところに質問を書いたのでよろしくお願いします。

    あ、ごめんなさい。早速!

    2010/02/10 16:55

    みささま

    >そんな映像を観ながら、ワタクシ達は「やりすぎだよねー。無駄な国の予算を使っちゃって・・。」とあんちヒーロー扱いでした。時代が変われば思想も変わり、その時代のヒーローも後世ではヒーローではないのです。
    その後、浅間山荘事件があったりして、ますます闘争組は悪党扱いでした。

    私は当時、「せっかく大学入ったんだから勉強すればいいのに」と思ってましたね。戦争がなくなったのに、武力闘争で仲間をリンチで殺したり、確かにいきすぎてたし、結局社会の理解を得られないから「あさま」で決定的に挫折しちゃいましたしね。暴力はいけない。でも、無気力で、社会にも無関心というよりは行動を起こそうという点は評価するけど、そのやりかたには賛同できない点もあります。レビューにも書いたように、クラスメートのお父さんが東大の医学部長だったので、当時は大学教員側からのみかたを聞いてたけど、社会に出てから学生側の事情を聞けて、興味深かったですが。

    あ、恐縮ですが、「しゅうくりー夢」のところに質問を書いたのでよろしくお願いします。

    2010/02/10 11:21

    きゃる>
    >同級生は法事の席で親戚がもめた人が多かったのね。セクトの違う学生同士が口論になって。あと、機動隊と学生のいとこ同士がいて、取っ組み合いのけんかになったとかね。

    なんですかねー?
    ワタクシ、その時代に生きた方たちの闘争本能は未だに解りません。疲れるだろうなー。とは思う。笑
    加藤登紀子のご主人はかつてリーダーでしたよね?
    あの時代の方たちは彼をヒーロー扱いしてました。TVで特集を組んでたのを観ました。
    そんな映像を観ながら、ワタクシ達は「やりすぎだよねー。無駄な国の予算を使っちゃって・・。」とあんちヒーロー扱いでした。時代が変われば思想も変わり、その時代のヒーローも後世ではヒーローではないのです。
    その後、浅間山荘事件があったりして、ますます闘争組は悪党扱いでした。

    >原稿とるのに、やっぱり密室からのエスケープとか巧いのね(笑)。

    あはっ!(^0^) そういう場面は経験が生きるのね。

    >東大は紛争にかかわった学生は東大の教授にはなれないそうで、私学に行かざる得なかった。当時の密告学生が東大教授になってるわけで、学界ではいまでも犬猿の仲(笑)。

    そうでしたか・・、そんな経緯があったのですね。ワタクシの知り合いの教授も密告派だったのかしら?まあ、いつの世も派閥はあります。生き方としてはどっちが正しいのか?って問題ですね。



    2010/02/10 01:36

    みささま

    あの頃ってすれ違うだけで闘争派の学生は殺気を感じた。いまの中野の劇場があるあたりのアパート、その手の学生がよくうろついてましたもの。私は経験ないけど、同級生は法事の席で親戚がもめた人が多かったのね。セクトの違う学生同士が口論になって。あと、機動隊と学生のいとこ同士がいて、取っ組み合いのけんかになったとかね。
    大人になってから元闘士だった学者と仕事で付き合いがあったんだけど、原稿とるのに、やっぱり密室からのエスケープとか巧いのね(笑)。その人は、援護射撃部隊で火炎瓶作ってたらしいですが、実刑で刑務所にも入ってるんですよ。「前科があるって噂ホントですか?」って聞いたら、「ホントです。恥じてません。別に隠していないし、誇りです」って。いまは温厚でとても武闘派だったふうに見えないかたですが。でも、何かあると、目の光り方が鋭い。全学連ではなく、もともとノンポリ中立だったのが、教官志望のノンポリ学生が教授に取り入るため、密告が相次いでその卑怯が許せず、武闘派に加わったそうです。牢内で、絶対許せないって思い続けてたそうですが、東大は紛争にかかわった学生は東大の教授にはなれないそうで、私学に行かざる得なかった。当時の密告学生が東大教授になってるわけで、学界ではいまでも犬猿の仲(笑)。

    2010/02/09 16:23

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