ケプラーの憂鬱 公演情報 シアターノーチラス「ケプラーの憂鬱」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    楽しく「聞きほれました」
    ラップ、またはかつての新劇のように、たたみかけるようなセリフの速さ、それにもなんとかついて行きながら、楽しく観劇ができました。
     私には、ストーリーの面白さというよりも、「言葉遊び」の世界のようで言葉の定義づけや、かなり凝った言い回しなど、それはそれで楽しむ要素として
    聞き入っていました。
     「言葉は、色のついた息だ」「磨くという言葉は消すという言葉と同義語だ」
    など、新鮮な響きを持っていました。

     役者さんは、客演の方も含めて、みんな若い人ばかり、まだ荒削りのところ
    も、それがまた今後の可能性なのだというようにも思えました。

     途中から、ふと気づいて、私は目をつむって劇を「聞いて」いました。そう、
    この劇は、特に身体表現は必要のない劇なのだと思ったからです。
     じゅうぶんにセリフとその背後の動きも伝わってきますし、豊穣なセリフが
    この劇の全てだと思えました。
     「ああ、この劇で一番楽しんでいたのは、きっとこの台本を書いた今村さんに違いない」とも確信。
     言葉の豊かさの反面、舞台芸術としての、身体表現としての弱さでもあるのではないのかなとも思えました。

     ただ、私はこの手の劇は好きです。私自身、シナリオを書くときは自分で遊びながら書いていますから。 どうか、「常識」にとられずに、冒険を繰り返していってください。
     

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    2010/01/24 23:56

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