実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
タイトル「秘密結社のつくり方」と設定の切実な現実とのギャップ、それを上手く繋いだ物語。冒頭、マジックのそこだけ見ていると、別の処を見落とすことになる。没入や思い込みは 大切なことを見落とす、そんなことを示唆している。
物語は、秘密結社を作る意義と 真偽のほどは判らないインターネット上で飛び交う情報、それに翻弄される人々の滑稽さを揶揄しているよう。秘密と閉鎖を重ねるが、そこには大きな違いがあった。
説明の「秘密結社の活動を中二病レベルで妄想し新たな都市伝説を生み出そうとするアクション・コメディ」、場面ごとに何らかの笑いを誘い、ラストは怒涛の展開と迫真のアクションシーンが待っている。何より驚かされるのが、場面ごとに場景を変え視覚的に観(魅)せる。当日配付のチラシに「構想15年のこの作品、やりたい事をてんこ盛りにした(演出:新上博巳 氏)」とある。その思いをぶちまけたような公演であった。
(上演時間2時間 途中休憩なし) 追記予定