EKKKYO-!(公演終了!次回3月[家族の証明∴]は1/30より発売) 公演情報 冨士山アネット「EKKKYO-!(公演終了!次回3月[家族の証明∴]は1/30より発売)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 理屈ぬき
    ライン京急、ままごと、CASTAYA Projectまではその先鋭的というか、とんがった表現を面白がることができたのだが、後半のモモンガ・コンプレックス、岡崎藝術座、冨士山アネットでは、最後まで目を開けているのがつらくなった。疲れ気味の体は正直だ。

    ネタバレBOX

    ライン京急は去年の吾妻橋ダンスクロッシングに次いで二度目。大谷能生の音楽と山縣太一のパフォーマンスという組合せだが、基本的には音楽作品だと私は思っていて、山縣のしゃべりも台詞というよりは歌詞として聞くと受け止めやすい。端田新菜が客演。全然嫌いじゃない。

    ままごとは以前にやった「あゆみ」の3人バージョン。黒川深雪、斉藤淳子、中島佳子が出演。二人の少女の、時代を超えたやりとりを上手から下手、奥から手前への移動によって描き出す。以前に見たときは幕が垂れていて、下手から上手への移動はその幕の向こう側に隠れていたが、今回は何もないのでその移動の様子も客席から見える。子供時代の、しかも女の子の心理的な機微を、作者の柴幸男は男なのによく掴んでいるものだと感心する。なんだかものすごく「おセンチ」な世界を描いていて、その辺が女性ファンの心をぐっと捉える所以なのかもしれない。

    CASTAYA Projectは、またやってくれましたね、という感じ。作り手の企みが今回は意外と早くに察せられたので、余裕を持って最後まで眺めることができた。立ち上がれとか拍手をしろという挑発には乗らなかったが、「we are the world」は大音響にまぎれて一緒に歌った。こういうプロデュース公演の参加メンバーだから無難に終わったものの、もしも単独公演でこれをやったら「金返せ」の声も出るのでは?

    モモンガ・コンプレックスは吾妻橋ダンスクロッシングにおける鉄割アルバトロスケットのようなことをやろうとしたのかもしれないが、ネタ的にはかなり弱いし、最後の群舞もいまいちだった。

    岡崎藝術座はいったい何をやろうとしていたのだろう。宇宙時代のロックコンサート?作品として目指しているところがまるでわからないので、はたして目指したところまで到達したのかどうかの判断もつかない。出演は大重わたる、夏目慎也、島田桃衣。

    冨士山アネットは前回に次いで二度目。演劇的なやりとりからダンス的な動きへと移行するのが一つの特徴みたいだけど、こういうのは水と油とかCAVAとか、ほかのマイムのカンパニーがもっと巧みにやっている気がするので、パフォーマンスとしてはちょっと物足りない。

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    2010/01/17 19:56

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