三月の5日間 公演情報 オーストラ・マコンドー「三月の5日間」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    個人的には
    まったく個人的な感想ですが、
    肌に合うか合わないかで言うと、合わない。
    それが素直な感想です。

    ネタバレBOX

    チェルフィッチュの『三月の5日間』は観ていない、読んでいない、
    という状態なのだけれど、
    新国立劇場で観たチェルフィッチュの『エンジョイ』から考えるに、
    「劇場で観る」のが楽しそうな公演だな、と思います。

    「劇場で観る」という事は、やっぱり演劇の演劇たる魅力なのだと思うわけで、
    その点、
    オーストラ・マコンドーの『三月の5日間』にはそれがあったかどうかと聞かれると、首をひねってしまう。
    作りがとても映像的な感じがして、
    そんなら映画でいいかな。とか思ったりもしてしまう。
    でも、こういう芝居が、今、人気があるのだろうって事も、
    肌で感じる部分ではある。

    きっと僕の趣味が古臭いだけなんだろう。
    エネルギーがあふれ出して抑えきれません、みたいなのが大好きな僕にとっては、なんだか物足りないのです。
    じゃあ、現代口語演劇自体苦手かっていうとそうでもなく、
    青年団とか観ると面白い。

    なんだろう。なにが起きてるんだろう。

    オーストラ・マコンドー版の『三月の5日間』、
    原作をだいぶ脚色しているらしいとの事。
    しのぶの演劇レビューを読んだ感じだと、
    この公演で一番観客の目を引くだろう、「捕虜虐待ゲーム」的な場面に発展するシーンが原作には無いのだとか。
    そう言われてみれば、あのシーン、
    「ずっと豆腐食べてたのに味噌カツが出てきた」みたいな空気の違いがあったな。

    あのシーン、演出も役者も相当気合い入れて作ってるように見えただけに、
    原作にある無いってのは気になります。本読んで確かめよう。
    ほんとに、やたら気合いが入っていたというか、
    空気感とか、うまいな、と思います。
    ただ、うまいと好きは違うのが面白いところ。
    あれで一撃ハートに響くかというと、僕はそうではなかったですね。
    やりすぎは基本的には面白いんだけど、
    やりすぎすぎるともはや観ていて痛々しいというか、一歩引いてしまうところがありました。

    今日、たまたま読んでいた本に、印象的な一文が。
    「忘れられがちなことですが、拷問者というものは実はすぐに退屈してしまうのです。やる気をなくさないでいるためには、笑えるような事柄がなくてはならないのです。」
    『ハロルド・ピンター Ⅱ』/早川書房(ハヤカワ演劇文庫)

    これ読んで、あのシーンを思い出してみると、また
    いろいろと考えさせられます。


    怖かったのは、ミッフィー(岡田あがさ)。
    セリフ言ってるときはもちろんなんだけど、
    じっと座ってるときなど、始終、舞台にいる間中、
    エネルギーがだだ漏れ。もちろん、いい意味で。
    「三月の5日間」への愛が、一人飛びぬけているようで、素敵でした。

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    2010/01/15 00:56

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