海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ 公演情報 おぼんろ「海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ」の観てきた!クチコミとコメント

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    何かがあるはずなのだよ、この劇団には。多分。きっと。

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    2009/12/31 00:19

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  • Pittsburgh Philさん

    劇団員の正宗史子と申します。
    このたびはご来場いただきまして、まことにありがとうございました。

    ブログに書いてくださった観劇の感想も、前回きていただいたとき、
    そして今回と読ませていただきました。
    いつも率直なご感想をいただき嬉しく思っています。
    なかなか、恥ずかしながら足りない点は多いと思っております。
    公演を終えてすぐにではなく、やや経ってから思考をめぐらすような期間が突然訪れまして、
    なかなかコメントさせていただくことができませんでした。

    舞台に立つ前にいつも思うことは、ジョニー・デップやジブリ作品や「おくりびと」(すべて例えば)を観に行き満足するのには1500円で足りるということです。

    金額だけを四六時中頭においているわけではありませんが、それがどれほど大きいことかと、まだまだの身でありつつも、いつも思います。
    違う領域ではありますが、それと並ぶ、或いは考えさせないためには、自分や自分たちはどうしなければならないのだろうと、これは難題で、なかなかすこしも綺麗に拭えてはくれません。
    忘れるつもりのない課題ではありますが、それを肝にいつも命じていなくてはなと思います。

    「何かがあるはず」といっていただけているような幸運貴重なうちに、すこしでも多くそこに近づかなくてはいけないと感じます。

    ご来場、そしてコメントありがとうございました!
    また劇場でお会いできますよう、歩きます。

    2010/01/08 13:23

    いつもご来場、そして丁寧な劇評も書いてくださり、ありがとうございます。
    主宰の末原拓馬です。

    トラックバックのほうも拝読させていただきました。
    そして、しばらく、考えてみました。
    物語については本当に無駄が多く、主軸がボヤけていたことをいま、切実に省みています。
    鬼桃伝においてんも同様のご指摘をたくさんいただき、今回も心がけるようにしてみたのですが、どうにもまだまだ足りませんでした。悔しい・・・。ですが、少しずつ、少しずつ感覚がわかってきたような気もしています。脚本を書く上での技術的なことであると思うので、四の五の言わず、真摯に学んでみようと思います。

    演出についても、いただいたお言葉について考えてみました。
    言われてみると確かに、安易に“演出してます”らしさを出そうとしている自分に気づきます。自己啓発のように自分を分析してみると、これはひとつの武装のようなもので、脚本へのコンプレックスを隠そうというか、観客を小手先でも笑わせておきたいな、とか、そういう逃げ道のような行動であるようにも思えるのです。丸裸になるのがこわい、すっぴんじゃ表を歩けない!というような、ビクビク加減じゃないのか!と、いま自分を疑う作業をしています。苦手ですが 笑

    本当のことを言うと、“おぼんろならではの色”というものがどうしても欲しいがために演出が毎回似てしまう、という事情もあります。そこで居直っていた、とでも申し上げましょうか。だって、ラクなんですよね、きっと、そういうようにするのって。
    ただ、そこから先の、目新しい演出と言うものが毎公演見当たっていないというのは、たしかにシビアな現状だと思います。
    そうして考えてみると、小手先、飛び道具的なものの他の、根底的な演出方法のボキャブラリーがあまりになく、深刻な勉強不足なのだと気づきました。

    物語と役者だけで勝負、ということについてもしばらく考えてみましたのですが、
    迫真の瞬間が存在する作品を創りたい、というのが僕らの気持ちです。
    その、鬼気迫るものをいまひとつ達成できていない理由はなにか、と日々悩んでいたのですが、もしかしたら、おっしゃっていただいたその辺りに鍵が隠されているのではないかと、悩んでみたのです。
    もうすこし、よく考えて見ます。
    考えて、実践で試してみなければならないとは思いますが、今後高いクオリティに挑戦していく上で、いまはその期間も必要なのだと、今回終わってみて思いました。

    この春に大学を卒業し、「学生逸脱!」を堂々と叫んでの一本。
    井の中の蛙的シャウトだったので、お恥ずかしい限りですが、おかげでたくさんのご指摘をいただけて、次にやるべきことが確実に見えてきました。

    次こそは、というのはご来場いただいたお客様に対しては失礼な話かも知れませんが、次は確実に、今回露呈した多くの欠点たちを克服した作品を上演しようと思います。

    本当にいつもご丁寧なご感想をありがとうございます。
    必死で精進していきますので、どうかこれからもよろしくお願いします。

    2010/01/01 17:54

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