モンキー・チョップ・ブルックナー!! 公演情報 アマヤドリ「モンキー・チョップ・ブルックナー!!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 始まる前から良かったし、終わってからも良かった。
    いきなりですが、タイトルの意味はネタバレBOXにて。
    始まってからの5分でいきなり腹八分目まで食べさせられた。広田さんの演出と、それを体現出来る役者達がそこに。「あー、これこれ。ひょっとこ乱舞だー」って感じ。今回はチラシで役者の布陣を見た時点で絶対に面白いはずだと勝手に期待していましたが、見事に応えてもらいました。在り来たりだし誰に向けてるか明確じゃないから誰も喜んでくれない言葉選びになってしまうのですが、役者がみんな良かったなー。ホント、みんなに言いたいんです。みんな良かった。

    ネタバレBOX

    対面舞台は割と良く見ますが、個人的にトラムでそれを観るのは初めてでした。基本的には「二面性がある」とか「客観的に観られている」とか「閉塞的な空間」を生む為に使われる手法。自分は本来の位置の客席に座ったのですが、上演前に向かい側の席へ向かう為に舞台を横切る客の姿を見て「舞台がないな」という印象を抱きました。いや、物質的に言えば舞台はあったんですけどね。客席と舞台の空間的な境界線がないという意味です。いざ上演が始まったら「舞台で演じるのが役者なんじゃなくて、役者がいるから舞台になるんだなー」とか思ったり。
    そしてこの対面形式のお陰で、劇中にあった台詞の通りに観てるだけの観客にさせられた我々。この効果がそこで終わるかと思っていたら、真髄はまさかの終演後に。上演前と同じく、対面側の席から舞台を横切る人々の姿。それが自分には渋谷などにある巨大な交差点での人の往来に見えました。
    ラストシーンに対して自分が抱いた印象は「安心」でしたが、これは人それぞれでしょうね。人と接する事で社会が広がる様に思えて安らぎを感じる人もいれば、誰かと接しようとしてもそこに空ろさを見出す人もいる訳で。あのラストシーンをどちらに取るかは本人次第。前者であったほうが幸せだろうし、演劇に人の関係性を期待するならそっちでいいじゃないかと思うのですが。あー、そういう意味で自分は幸せなようです。よかったー。

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    2009/12/24 15:25

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