ヤマト版 仮名手本忠臣蔵 公演情報 笑劇ヤマト魂「ヤマト版 仮名手本忠臣蔵」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    「仮名手本」なのに大石や吉良な理由
    まずは舞台の三方はもちろん客席両サイドまで壁をクジラ幕風の幅広縦縞で覆い、そのモノトーンとは対照的にステージ上は画家のアトリエのように様々な色が飛び散っているという舞台美術に目をひかれる。
    で、始まってみればいきなり討ち入りの夜、というクライマックスの一部を冒頭で提示しておくパターンに導かれた本編、「仮名手本忠臣蔵」なのに、登場人物が大石だったり吉良だったりなのは何故?と訝っていたが、観て納得。
    松の廊下での刃傷沙汰をネタにして実録ものと銘打った芝居を3日で公演中止にされた二代目竹田出雲がその続編として創作した「仮名手本忠臣蔵」の脚本を大石家に持ち込み、それに誘発された主税の主導で討ち入り決行という逆転の発想がユニーク。
    また、松の廊下事件の真相もいささかムチャではあれ、フィクションとしてはそういうのもアリかな、と。
    あと、人間語を解する(だけでなく一部の人間とは会話さえできる)猫は、『ネコロジカル…』を観たばかりなのでその偶然にビックリ。なんだか今年はカブりネタが多いぞ。
    ただ、複数の役者が露骨に噛んでいたのは残念。「初日だから」というのは言い訳になりませんぜ。(「公開ゲネだから」の場合は微妙か?)

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    2009/12/24 10:13

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