煉獄篇 (神曲3部作) 公演情報 フェスティバル/トーキョー実行委員会「煉獄篇 (神曲3部作)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 丸の向こう側
    神曲3部作のうちの「煉獄編」。今回は見づらい座席ではなかった。
    中盤まではふつうの演劇っぽい展開を見せるが、終盤ではヴィジュアル系というか、美術作品の色合いが濃くなり、やはり作り手がいちばん見せたかったのもこの終盤だろうと思う。
    それにしても、中盤までの展開が退屈だったこと。まるで体調の悪いときに見るアンドレイ・タルコフスキー監督の映画のような。
    台詞は英語で、字幕がつく。

    ネタバレBOX

    終盤の、異界を覗く丸窓の場面はなかなかすごかった。日本の古いお寺なんかに、丸窓の和室というのがあるが、ちょっとあれに似ているというか、あれをヒントにしたのでは、なんて勘ぐってしまった。そんなことはないだろうけど。
    ふつうのドラマが展開する中で、にわかに視覚的に飛躍した場面が現われるといえば、映画ではキューブリック監督の「2001:宇宙の旅」の終盤を思い出す。ほかにも中田秀夫監督の映画「リング」で描かれた呪いのビデオに映っている映像とか。ああいうのは脚本ではまず描けないし、やはり美術作品としての仕事だろうと思う。

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    2009/12/20 13:00

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