満足度★★★★
「考えるのではなく感じる」のが心地好い
かつて Egg-Man とアゴラで観た『祈りのあとに ~RESONANCES~』と同様、音楽とジェストダンスが対等にぶつかり合う…というよりも融合して創り上げるパフォーマンス、今回は使うステージのみならず、語られるテーマも大幅スケールアップ、な感じ。
母の想い、母への想いからヒト(個人・人類とも)の来し方、行く末など、哲学的とも言える内容だけに抽象的な表現がよく似合い、当日パンフに概要説明はあるものの受け取り方・解釈は観た側それぞれで千差万別かも。
その「考えるのではなく感じる」のが何とも心地好く、M.C.エッシャーの「メタモルフォーゼ」のようにシームレスで次々と変容して行く流れにひたすら身を任せる…。
また、広い壁面をスクリーンのように使い、床ギリギリに設置した照明で演者の影を投影するのも時として幻想のように見えて効果的。
さらに秘話満載のポスト・パフォーマンス・トーク(「面白くない」とか「下手」とかを具体的な団体名を出して語らなくても…(笑)>マキノ、巻上両氏)も、出てくるネタがほとんどわかるだけに楽しかったなぁ。