月いづる邦 公演情報 月いづる邦」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    「考えるのではなく感じる」のが心地好い
    かつて Egg-Man とアゴラで観た『祈りのあとに ~RESONANCES~』と同様、音楽とジェストダンスが対等にぶつかり合う…というよりも融合して創り上げるパフォーマンス、今回は使うステージのみならず、語られるテーマも大幅スケールアップ、な感じ。
    母の想い、母への想いからヒト(個人・人類とも)の来し方、行く末など、哲学的とも言える内容だけに抽象的な表現がよく似合い、当日パンフに概要説明はあるものの受け取り方・解釈は観た側それぞれで千差万別かも。
    その「考えるのではなく感じる」のが何とも心地好く、M.C.エッシャーの「メタモルフォーゼ」のようにシームレスで次々と変容して行く流れにひたすら身を任せる…。
    また、広い壁面をスクリーンのように使い、床ギリギリに設置した照明で演者の影を投影するのも時として幻想のように見えて効果的。
    さらに秘話満載のポスト・パフォーマンス・トーク(「面白くない」とか「下手」とかを具体的な団体名を出して語らなくても…(笑)>マキノ、巻上両氏)も、出てくるネタがほとんどわかるだけに楽しかったなぁ。

  • 満足度★★★★★

    花開くのを見てきました
    今まで見てきたAnの芝居の中で一番歌いたくなって、踊りたくなりました。
    そして水木さんに抱きつきたくなった。
    ありがとうと言いたくなった。

    懸命に、じっくりと、水を遣って手間をかけて育ててきた苗が花開いたように感じました。

  • 200912061400
    200912061400@座・高円寺

  • 満足度★★★★

    形のない舞台劇術
    形のない舞台劇術。よく動くし音楽があって、歌もあるし、あとはなにかなぁ?

  • 満足度★★★★★

    クオリティ高し
    ま、アルバム25枚出してる人と、韓国で活躍しているDJが参加してんだから、音楽的なクオリティが高くなるのは当たり前なのかもしれない。全曲オリジナルで、これだけのことをやってる劇団って、そんなにないよね。踊ってる人たちも、自分で振付の仕事してたりする人なわけで、レベル高いよなあ。あまり、決め事を多くしないで、いろんなことを自由にやってるみたい。すごいよ。

  • 満足度★★★★

    お芝居は初めてです。
    「物語」ではなく「想念」である。とのことわり書きがありました。
    それならばということで、ジェスチャーを追い、いろいろ頭で考えて
    意味するところは何ぞやと、必死についていこうとしました。けれど
    硬いアタマには難題でした。途中で脱落。
    挑まれた戦いに背を向け、尻尾を巻いて逃げるかのような敗北感。くやしぃ。。
    観客のレベルが求められている気がしました。
    豊かな感性と、肥えた目と、知識が必要なのでしょうか・・

    ところが

    負け犬になった私が座席で身を硬くして小さくなっていると
    天から音が降ってきました。女優たちの美しい踊りと混一され、
    大きなうねりになって押し寄せてくる。
    周りには実際に大きな渦巻きが見えました。
    そこに身を任せると、三半規管が麻痺して、心地良くなってくる。
    重力やしがらみから解放され、意識が浮遊する。
    最後には、太古の祭りに自分も一緒に参加しているような感覚になっていました。
    なんて気持ちいぃ~

    しかし、気持ちいいだけでは終わらない。
    世俗の澱でうわべを糊塗してしまった自分に気づかされる。
    尖っても、果ては磨耗してしまうことを思い知っている自分。
    けれどもそこに傷つき、疲れても、それでもなお研ぎ続けることができる人達を、その輝きを、私は心底羨ましく思います。どうか、みなさん、頑張って!

    なまくらになってしまうと、
    一番最後に吉良さんが客席に投げた、小さく白く光るモノの正体に全く気づけず、
    それが自分の50センチ横に落ちてくれても、手足はピクリとも反応できず、
    跳ね返って落ちた舞台下まで行く勇気も出ず、挙句の果てに
    代わりに取りに行ってと頼んだのに、行ってくれないダンナに悪態をつく。
    そんな人間になってしまいます。うぅ・・

    ああ、それでも
    吉良さんと公子さんの生歌にはいつも泣いてしまいます。
    まだ僅かでも、自分の中に純な部分が残っていると
    思えるのです。

  • 満足度★★★★★

    La Compagnie Anにしかできない世界
    プレビュー公演観てきました。
    ストーリーは……あるようで、ないようで。
    夢の中の出来事のように、いろいろな場面が出てきます。
    起承転結、ストーリーに重点を!と考えているのなら、ちょっと混乱してしまうかも。
    でも、観終わったあとの余韻は、気持ちよく目覚めた朝みたいな感じ。
    観たイメージを何度も思い出しては、いろいろと想像がふくらむ楽しさも。
    いつまでも長く印象に残る芝居です。
    あ。「祈りのあとに」は台詞無しでしたが、今回は台詞があった!!
    音楽のチカラがすごいです。
    ZABADAKとDJ.TEYO恐るべし。
    もちろん、それに応える役者の肉体も美しかった!!

  • 満足度★★★★

    プレビュー
    アンのお芝居はいつも私に新しい何かをくれる。

    新しい感覚。
    舞台を観る、というのとはちょっと違う
    素晴らしい体験だった。

    演劇にとって、お話、ストーリー、そういうのは
    あまり意味がない。
    そんなかんじ。

    踊ることや、歌うことと、同線上に演じることがある舞台でした。

    ラ・カンパニー・アンはすごく「女性の劇団」感があるんだけど、
    今回はそれがもっと普遍的なものにつながっていく感じがする。
    大きなものを感じたり、終わってから大きなことを考えたりする。

    個人的な小さい物事と、○○とはみたいな大きな物事と
    等価だと思うのですけど、大きい方がお好みの方、是非♪


    ネタバレBOX


    でも、やっぱり思うのは、俳優の仕事とは何ぞやっていうことです。

    広い舞台に、かっこ良い生音。

    舞台の中心で何かがすすんでいても、
    そうでないところに目を奪われることもある。
    でも、脇で歌っている人より、
    それを見ている、聞いているおばあちゃん(西山さん)を見ていたい時がある。
    何もしてないのになー。音楽を聴いている人を見て涙が出てくるんですよ。
    すごいよなー。

    触媒みたいな感じなんでしょうね。
    その俳優さんの在り方を餌にして私の想像が勝手に先に進んでいく感覚。




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