月の船 公演情報 快飛行家スミス「月の船」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    観て来ました。
    川口駅からマンションの並ぶ団地を通り抜けた先にある小さな町工場。
    建物自体が鉄骨で出来ているせいもあるんでしょうが、奈佐さんが喋ったり、走ったり、音が大きくなったりする度に床にもの凄く響く。
    確かに鉄に包まれているような会場で、ああいうテーマになったのも分かるような気も。

    ネタバレBOX

    芝居自体は個人的には懐かしい感じのいわゆるアングラっぽいもので、会場ゆえに「鉄」のイメージが出てくるのはわかるんだけど、作り手側が引っかかってるところが見えないというか、こんなに近いのにナマナマしさに欠ける気もしました。

    けれども、そんな理屈っぽい感想は最後に工場の壁が開いて、マンション立ち並ぶ先の夜空に向って船の舳先が現れた時には全て忘れて息を呑んだ。
    私はこの風景が見たくて、芝居を見続けてるのかもしれないなあと思った。
    こんな小さな町工場の、窓も無い空間からでも月に向って船を飛ばすことが出来るのが舞台なんだよなあ、と思いました。

    惜しいなあと思ったのは、それでも舞台上と客席に温度差が出ちゃったこと。
    次回は是非とも、私たちを一緒にここじゃないどこかへ連れて行ってくれる芝居をして欲しい、と思った舞台でした。

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    2007/06/05 14:00

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