満足度★★★★
ノリにノッてる井上智恵が最高!
2年前の秋「京都劇場」で見た以来の「アイーダ」。
その時、井上アイーダ登場を見ているのですが、あれから
キャリアと経験を積まれたのでしょう、今回名古屋で見た
井上アイーダは京都とは比べ物にならない程の圧倒的存在感で
大きな役が続いていてノリにノってる感が伝わる。
鳥肌モノの歌と迫力と表現力に、すっかり魅了されて
「こんなに素晴らしい作品だったんだ」と見直しました。
井上智恵の歌は、山口祐一郎と双璧をなすほどの
素晴らしい歌です。
以前「美女と野獣」と福岡で見た時、偶然ファンの集いみたいな
ものが閉幕後にあり、井上智恵を間近で見て
「素顔は、とっても綺麗なお姉さん」「本当にお人柄もよい
お姉さん」とヒイキ目では見ていましたが
ここまでの感動はありませんでした。
阿久津ラダメスは3-4年前と変わらず少年漫画のヒーローみたいで
格好いいですし、素顔が由紀さおりに似ている五東アムネリスは
あくまで井上アイーダの引き立てとしてバランスが取れている。
歴代で一番クセがなければアクもなく歌も綺麗でした。
この作品は3人の登場人物が中心に進められていく
非常に役者の力に依存する作品と思います。
同じディズニーでも「ライオンキング」や「美女と野獣」
のように舞台装置や数々の登場人物に気持ちが分散される
ことなく繊細な心境や人間関係を楽しむ作品。
逆に云えば3人に魅力を感じなければ全く話に入り込めない作品で
自称「神の声を持つ」濱田アイーダには
僕は魅力を感じなかったので、退屈はしなくても劇画感が強かった。
(濱田自身がポカホンタスみたいな風貌なんだけど)
京都の時のシルビア.アムネリスも素敵でしたが、シルビアが
目立ってしまい舞台上では地味な顔立ちな井上アイーダが
負けてしまっていて、傾いた船のようでした。
そういう意味で、今回は本当にバランス的にも
素晴らしい組み合わせで充実した観劇。
これがカラオケじゃなくって、ちゃんとしたオケなら
満点です。