ヤマト版 仮名手本忠臣蔵 公演情報 笑劇ヤマト魂「ヤマト版 仮名手本忠臣蔵」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    いつものプチ歌舞伎ヤマトティスト
    だから、笑劇ヤマト魂を未見だった観客はちょっと驚くかもしれない。忠臣蔵の公演と聞くと「普通の時代劇ざんしょ?」なんつって思い込む観客が殆どだからだ。だがだがしかし、だがしかし・・・。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    だけれど、忠臣蔵もヤマト風にアレンジされると、美しい本歌を盛り込みながら、歌舞伎風な忠臣蔵になる。だから、まともな忠臣蔵を観慣れてると???になる。笑

    しかし、ここで紡がれる本歌は本物だ。その本歌を猫というキャラクターがナビ役になって美しい情景や筋を猫の目を通して物語を解説させる。猫はあくまでもナビに徹している。猫がご乱心された浅野と吉良の様子を見つめ、更に47人の仇討ちの場面も目撃するという役割だ。こうした猫というキャラクターの建て方は渡辺の上手いところだ。

    合間には大石内蔵助のなごやか~なノー天気な空気も演出させながら、ディスコネタやチャンバラネタを披露して笑いをとる。更にキャストらの糸つり人形のようなダンスを投入させながら舞台は芝居というよりもエンゲキというカタカナが似合うティストだ。

    終盤は序盤に散らばせた伏線を見事に繋げ絶妙に魅せる。白い銀世界を紅の血潮に染まっていく風景の演出は美しく切ない。

    吉良に口汚く罵られた刹那、浅野は正気を失ったとされた場面もヤマト風にアレンジして、めでたしめでたし・・にしちゃった本はちょっと違うんじゃね?(笑)なんて思いながらも、まあ、楽しめた舞台だったと思う。

    相変わらず、大田と菊川の逸脱したキャラの存在感は素晴らしい。舞台に立つだけでゆらゆらと燃える炎のようなものを背中にしょってる役者でもある。

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    2009/12/13 15:37

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  • きゃる>
    >当時のヤマト魂さんは「ファイトいっぱーつ!」的な若さとパワーの劇団でしたが、

    あはっ!(^0^)そんな感じでしたかー。笑
    今回のヤマトはプチ歌舞伎シリーズでしたから、時代劇っぽくない忠臣蔵でしたよ。
    ヤマトの公演ってプチ歌舞伎とファンタジーを交互に公演するんです。ですから次回の公演(半年後ね)はファンタジーですよ。ワタクシ、ヤマトのファンタジーも好きなんどす。
    バッコスとは、カラーがずいぶん違いましたよ。バッコスのキャスト陣も魅力ですが、ここのキャストも好きですねー。普通じゃない!(^0^)


    2009/12/15 00:57

    みささま

    みささまのレビューを楽しみにしてました。私が笑劇ヤマト魂を観たのはもう何年も前
    のことで、同時期に森山さんの「バッコスの森」の前身の劇団旗揚げを観て、ちょっと
    共通点もその当時には感じました。個性はもちろん両者とも違うけれど。
    当時のヤマト魂さんは「ファイトいっぱーつ!」的な
    若さとパワーの劇団でしたが、最近はどんな感じか知らないです。
    バッコスが「逆手本忠臣蔵」をやったあとなので、両方ご覧になったみささまのレビューをぜひ
    拝読したかったのですが、期待通り楽しかったです。想像つく箇所もあったし(笑)。

    2009/12/14 19:56

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