森蔭アパートメント 公演情報 劇団大樹「森蔭アパートメント」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    秋の夜の夢?
    劇団名に即した、大きな樹が舞台中央に配置された舞台にて。
    時の流れが緩やかな、マリンバの生演奏がふさわしい。
    蝋燭の明かりが似合いそうな、お話でした。
    まぁ、荒筋通りなんですが。
    イメージを、一言で表すと。
    ジブリアニメの舞台化って感じでしょうか。

    ネタバレBOX

    来訪者、あさのひかりが見た。ベンチでの一夜の夢だと解釈できる話でした。
    ラストシーンで、ひかりと話が出来たのが大家さんだけで。
    他の住人は、ひかりの存在に気づかないように日常を送っていましたので。

    生活に疲れた、ひかりに開かれたトワイライトゾーンみたいな話で。
    ほのぼのとした優しさと、マリンバの音色が心に沁みる芝居でしたね。

    アンティークの糸巻き渡せたので、かなめさんの死にオチかー。
    と思って身構えましたが、カバンの見せた世界の中と考えると、
    アパートの皆が幽霊みたいな方々だし、おかしくはないですね。

    おじいちゃん、台詞かむのも芝居なんだよと、アドリブで誤魔化すんだ!

    時々しゃべるムッシューは、チェシャ猫みたいで。いい味出してました。

    やはり役者さんの年齢幅があると、
    芝居に幅が広がって、重厚さが増しますね。

    猫と幽霊のケータイコントは楽しめました。

    かなめさん存在感ありましたよー。着物もあってましたし(^^)。

    ダルさんもユリストさんも、衣装とキャラがぴったりでした。

    こまちゃんの再登校、ひかりの旅立ち。
    落としどころで、きちっとまとめた良作でした。
    ぼんやりと朗読会だけで終わらせるのか、ドキドキしてましたが。
    きりっと口紐を締めた感じが、とても心地のよい観劇感を与えてくれました。
    楽しい時間と素敵な音楽(クッキーも)をありがとうございます。

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    2009/12/12 05:35

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