満足度★★
若いアクション・エンタメ
西遊記の時代の中国で、妖怪や人間がある桃の実をめぐって争うお話でした。走って踊って、存分に照明を使って見せるエンターテインメント・アクション演劇。シアターモリエールという小さな空間で出来ることを全てやりきろうという意気込みが感じられ、好感が持てました。
オープニングの人物紹介映像や、戦闘シーンをダンスで処理するのはよくある演出ですが、きちんと魅せられる完成度だったのは素晴らしいと思います。特に衣裳とヘアメイクにがんばりが感じられました。
役者さんが型どおりの演技で押し切るので、人物の存在感が平板でした。たとえばセリフにボケがいっぱい入ってて、ギャグのためだけのシーンもあるのですが笑えないのです。役者さんは観客とも相手役とも呼吸を合わすことなく、決まりどおりにしゃべって流してしまっているように見受けられました。
2007/06/06 11:14