満足度★★★
危うくて美しい世界
タイトルからも、パンチラパンチラと銘打っておられますが
たしかにパンチラ(もはやチラではない)はありますが、
あんまし気になりません。本当に演出のひとつという感じ。
精神病棟らしき地下室を舞台に、どれが現実でどこまでが
誰の妄想なのかもはっきりしません。観ながら、先日観た
DCPOPの『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』を
思い出したり。
決定的に両作が違うのは、内面が強く表にあらわれていた
DCPOPと、異常者の眼に映る光景を美しく表現しようとした
本作品。一般的な言い方で「あ、確かに芸術祭作品だな」
と自己納得しております。タニノクロウさんの色使いです。