シャッフル・ルーム 公演情報 東京おいっす!「シャッフル・ルーム」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    食べてみたいぞ、堂島ロール。
    どろどろした不倫・浮気・昼下がりの・・・。といった湿っぽさが全然無く。
    なんか男女二人の主人公の、その場しのぎ的な取り繕いの綻びに、
    ドキドキしながら次の展開を待つ感じが、とっても面白く楽しめました。

    ネタバレBOX

    一つの舞台をライティングや小道具にて2つの部屋に見せる手法や、
    別の部屋にいる設定なのに、舞台一つで透明人間がいるみたいな
    演出がうまかった。(ライトも白熱灯と蛍光灯で差を出したり、芸細かいぞ。)

    行列のできるお菓子屋の設定や、エレベーターのメンテナンスなど。
    細かい設定が、矛盾無く使い。繰り返される脚本の細かさ、巧みさ。
    またそれを、感情入れて演技・共感させる芝居が見事でした。
    「めんどくさい芝居ですが」とは偽妻帯者主人公さんの台詞でしたが、
    見事に実を結んでいます。たいしたものです。

    みなさんキャラクターよく、いい味出してまして。甲乙つけがたいのですが、
    火災報知器の設置業者さんの存在感と、とぼけた台詞回しが
    お気に入りかな(^^)。「じゃケーサツ行こうか」とか、格言っぽい台詞での
    効果音とキメポーズも受けました。

    ケータイの着メロや、小道具としての使い方。スキが無いですね。

    女性側の主人公はハッピーエンドで。
    男の方は、呼び止めて指輪のサイズ直しに行けばハッピーエンドに
    なるところを、自分の生活スタイル変えられずに。ああするところが、
    シビアで渋いエンドになり、話が重味出しましたね。Goodですわ。

    あと季節感の無いテニスウエアのコーチと、季節感出しまくりの
    サンタさんの言葉の対比とか。コーチが手作りにこだわった
    ロールケーキの再登場。ボールとバット・パットの言葉のあや。と
    使いまわし。うまいわー。繋げる繋げる(^^)。
    なにげに食べてた、プッチンプリンの話とかも後で生きるし。

    台詞だけと思わせた妹から、その婚約者。登場のさせ方や、
    刃物の回収話。つなげて重ねて、どうなるんだこれは!
    と収集つかなくしている様で、見事に纏め上げた脚本に頭が下がります。

    周囲の状況、自分の立ち位置。わかっていて状況に強く関与しない
    (できない)主人公のボソボソ演技があっていました。

    最後の「おいっす」のキメポーズの〆も、よかったですよー。
    劇団名が記憶に残り易いです。見事でした(いろいろと)。

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    2009/12/05 05:56

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