午后は、すっかり雪 公演情報 青☆組「午后は、すっかり雪」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    昭和を背景に描かれた人間模様
    東京オリンピックも向田邦子を知らなくても昔はそんな風だった感で満たされる空間がそこに。93分。アフタートークでの絵面と話のギャップも◎。

    ネタバレBOX

    セットはかっちりと日本家屋が造られてるわけではなく、真ん中に卓袱台が置かれている程度。そこから音と光と小道具でちゃんと時代に誘っていく、自由さを味方にしたようなつくり。この抽象舞台がシーンの変化や場の使い方に効果的に作用。

    パッと見の人物の描き方はデフォルメも含め働く男は強く、そして家を守る女は慎ましやかにだが、そこには家の中でしか威張り散らせない男の弱さや、それを知って立ててる女性達の構図があり、この裏の見え隠れが面白く、そんな互いの人間関係が昭和らしい雰囲気を醸し出している。

    その中でも女性ながらも仕事に追われる邦子と、左足が不自由になり仕事もできずに邦子に寄りかかるだけの西沢の、時代の当たり前とは異なる二人の関係性がすごく響いてくる。

    全編を通して流れるようなストーリーが見えるわけではないので、起承転結の物語重視だとちょっと消化不良気味かも。



    4日のアフタートークは事前予告どおり作・演出の吉田小夏さんが黒いメイド服姿で登場。最初は慣れない格好からくるぎこちなさが見られたが、ゲストの谷賢一氏とはいたって真面目に芝居についてのトークを展開し、見た目の悪のり具合と聞き入るくらいの話への興味深さの差が妙に面白かった。すごく貴重な日の観劇だったと言えよう(^_^;)

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    2009/12/05 02:32

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