月の船 公演情報 快飛行家スミス「月の船」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    アングラ風一人芝居
    廃工場の一室での熱いアングラ風一人芝居でした。おどろおどろしい世界で怖いセリフを叫ぶように発せられますが、主役の奈佐健臣さんには常に優しくて柔らかい雰囲気が漂っていて、最後までリラックスして観ることができました。

    ネタバレBOX

    真っ赤な照明、叫んですごむ演技、なぜか七五調風味のセリフ、何度もかかるメランコリック&ドラマティックな音楽、8分の6拍子のアコーディオン(たぶん)のインストゥルメンタルなど、アングラ芝居のお約束的演出が多かったです。


    脚本のモチーフも寂れた町、貧しい生活、隠密の船出、母をさがす青年、血を流す月、鉄(血液)の味、ざくろ(人肉のメタファ)、心臓、ブリキの人形など、昔からよく目に、耳にしているようなものが揃っています。そして最後は母親と息子の近親相姦の事実が暴かれました。


    「新規性のないものは面白くない」などとは思いませんし、こういう馴染み深い作品をお好きな方も大勢いらっしゃると思います。でも私はあまり興味がそそられなかったです。


    最後は壁が開いて、空へと向かう船のへさきが現れました。昼の回を拝見したので開いた穴の向こうの高層マンションがはっきりと見えてしまい、その現実世界の方ばかり気になってしまいました。メタ演劇的な演出だと思えたら良かったんですが、そうは受け取れませんでした。


    奈佐さんお一人で何役か演じられますが、声色の変化をもっとはっきり出してもらえると、物語に入りやすくなるのではないかと思いました。


    映像で作り出す雨降りが良かったです。小さな空間に大きく映し出すので効果大ですね。

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    2007/06/02 22:59

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