In The PLAYROOM 公演情報 DART’S「In The PLAYROOM」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    圧倒的な面白さ
    べたな言い方ですが
    本当に面白かったです

    巧みな導入部分に惹きこまれ
    その空間に閉じ込められて・・・。

    ほんと、もう、観る側をがっつりと凌駕する物語の展開に
    我を忘れて見入ってしまいました。

    ネタバレBOX

    導入の部分がまず秀逸。

    連作の推理小説の最新刊、
    読みふける読者たちにメッセージがはさみこまれていて。
    一度でも時間を忘れて物語を追ったことがあれば
    その気持が本当によくわかる。
    舞台の導入部にしなやかに間口が開かれて違和感がないのです。

    集められた読者たち、
    ゲームのルールが明らかになっていくときのわくわく感に始まって、
    そのゲームと現実のリンクの緻密さ、
    さらに物語が現実を食べ始めるような緊張感が
    観る者をぐいぐいと釘づけにしていきます。
    ベストセラーの推理小説という前提が鮮やかに具現化されて、
    当日パンフの言葉に偽りなし、
    気がつけば観客が「この、ストーリーから、逃げることは、許されない・・・」
    状態になっている。

    観客に配られた地図、緻密で流動的で有無を言わせない物語展開、
    閉塞したその場所に凝縮される、街全体に広がった恐怖。
    ルールは必ず守るという部分が底辺をかため
    限られた外枠の時間と、移動の距離や所要時間のリアリティが
    物語に捉われた観る側のグルーブ感を
    したたかに膨らませていく。

    しかも、それだけでも出色の展開なのに、
    物語が現実を食べつくしても舞台は終わらないのです。
    さらに突き抜けて、走る中で観客に生まれた物語の澱までも
    見事に一掃してしまいます。
    ほんと、最後まで妥協なく突っ張りぬいてくれる。
    終わりの世界観がじわっと観る側を包み込んで・・・。

    役者たちも本当によくて、個々のキャラクターが
    強く深く観る側に伝わってきます。
    それぞれの色が観客に体感的に見えることで
    物語の展開から淀みが消えていく。
    しかも、舞台にグルーブ感が醸しだされても、
    いたずらに走らせることなく
    その感覚を広げていく着実さがあって、
    だから、観る側は最後まで物語に寄り添っていける。

    観終わって、走り抜けたような感覚に満たされて。
    極上の推理小説を一気に読み上げて、
    すべてが腑に落ちたような満足感。
    なかなかこんな舞台に巡り合えるものではありません。

    ちょいと奇跡のような、極上のエンタティメントに巡り合った感じ。
    がっつりと楽しませていただきました。






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    2009/12/03 07:06

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