満足度★★★★
言葉はむずかしい。。。モリエールの「お婿さんの学校」は、思い切った現代語訳と衣装でおもしろい芝居になった。翻訳ものだからこそできる自由さで、モリエールの時代の人々が現代に蘇った。それに比べると「華々しき人々」は、母国語ゆえに縛りの多い不自由な脚本で、台詞をちょっと聞いただけで時代も階級もわかり、芝居が進めばこの家族がどこに住んでいたかまでも容易に推測できる。この縛りをそのまま素直に演ずるか、今時こんなしゃべり方をする家族はいないので「茶番」として演じるかだが、母親役だけが「茶番」を演じていて、演出の統一が感じられなかった。
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2009/11/24 15:58
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