光の中の小林くん 公演情報 ファルスシアター「光の中の小林くん」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    予想外に奥行きのあるドラマが
    「光の中の小林くん」とは園児のことかと思うけれど、まったく予想外のドラマでした。お受験ものだと聞いて、親と園側の攻防で笑わすのかと思いきや、もっと深刻な内容でした。タイトル通り、最後は溢れる光を感じるヒューマンドラマでした。
    面接会場を舞台に出演者は4人。しかも会場の外で同時進行する出来事があるせいか、劇団スタッフたちが保育士の扮装で出迎えるのも幼稚園全体を感じさせるための演出かなーと思えた。主宰のかたも保育士さんなんですよね。

    ネタバレBOX

    Bキャストで拝見しました。
    だんだんと息詰まるような芝居でした。
    配役が園長以外は男、女、青年とだけ書かれているのもこの芝居の性格を
    表現していると思った。
    園長(神谷はつき)がいかにもエリート幼稚園の代表者らしい雰囲気を醸し出していてお見事。「十一面観音」と形容されるように、慈愛にみちているけれども、したたかさも併せ持つ難しい役どころをくっきりと演じた。
    女性週刊誌の記者ゆえのワーキングマザーの悩みも抱える母親(堀米忍)は、その職業カンと行動力で息子の入園をもくろむ。黒のパンツスーツ姿と鋭い視線ががまるで宝塚の男役のようにキマッテいて、先ごろ亡くなった大浦みずきそっくりに思えた。
    自分がまるで園児のように童顔の父親(白土裕也)はどんな事態にも激昂するでもなく、ひたすら低姿勢で攻める。
    無愛想な青年(横山将士)が実は保育士であり、HIV感染という深刻な事実を抱え、この編入枠が生まれたのもその事実が関係していることがわかってから、ドラマは急展開をみせる。
    大人たちの行動に怒った園児たちの反乱の中で、男女それぞれの2人の子供が各自の特性を発揮してこの危機を救うことになる。
    運動会の借り物競争に参加した園長先生が保育士に対し、「笑顔が素敵な青年」という言葉をかけて腕をとり、微笑む幕切れが温かい。

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    2009/11/24 11:46

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