華々しき一族/お婿さんの学校 公演情報 ハイリンド「華々しき一族/お婿さんの学校」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    面白い!(^0^)
    毎回、思うことだけれどハイリンドは一つの題材に対しての作りこみが匠なんだよねー。そんなこんなで両方とも楽しめた。
    セットに大きなレゴブロックを組み立てて、それを家としてる。作られた家だ。こんな感覚もたのし。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    「華々しき一族」
    一つの家族に一人の男(須貝)の居候が居た。この家族の構成は母の連れ子(姉)と父の連れ子(兄・妹)で家族になっていた。父も母も50過ぎの設定らしい。だからその子供達もそれなりの年齢。
    花も恥らうじゃあないけれど・・・いい年頃の娘のところに、いい年頃の須貝が住み込めば、やはりそこは、自然の力というか、はたまた、おせっかいと言おうか、恋愛沙汰になる。

    須貝は結婚なんてそんなつもりはないのに、妹のみなが須貝を好きになってしまったから、さあ大変!それを義理の母親に相談したことから、この不条理劇はそれぞれの思惑が違った方向に勝手に走り出し、家族の感情は彷徨う。みなから相談を受けた母親は、みなと須貝をくっつけようと企むが、須貝は、「僕は結婚なんて考えた事もない。僕が結婚したくない理由は、貴女ですよ。奥さん!ジュテーム!(はあと)」と須貝に告白される。笑

    母親はすっかり動揺して・・だけれどまんざらでもなく、娘たちに勝った感情がほとばしり、勝ち誇って歌なんか歌ってしまう。しかし、兄が帰ってくると、「先ほど須貝さんに会って、『僕はみお(姉)さんと結婚したいと言ってる。』」と家族に告げる。それを聞いた母親は、「なんてことなの。軽薄で嘘つきで浮気者でひょうろくだまよ!須貝さんに出て行ってもらいましょ。」と自分のプライドだけでものを言う。母親は自分を好きだと言っていた須貝が、直後に今度はみおと結婚したいと言った心変わりが許せなかったのだ。

    須貝はどの女性にも良い顔をして結局、自分からこの家を出て行く羽目になったが、この家の女性たちも、みな須貝に心惹かれていたのだった。面白いのは、人間の感情というのは相手の出方によってコロコロ変わると言う事だ。出て行くときに須貝は「もう少し放っておいてくれたらみな君を細君にしたと思う。」と去っていく。

    いつも思うことだけれど、誰かを好きになったら第三者に相談したり話したりしちゃあ駄目だよね。他人が介入すると思わぬ形で壊される。良い方向に育った例がない。自分の恋は静かに当人たちだけで育めばいい。
    おせっかいが元で壊れた心理不条理劇。



    「お婿さんの学校」
    スガナレルは悪いやつじゃあないけれど、ちょっと何かが極端な人だった。そんなスガナレルには監禁状態の婚約者・イザベルが居たが、彼女は別の男性を好きになってしまった。そんな事はまったく理解出来てなかったスガナレルはイザベルの思惑通りに恋のキューピット役をやらされ、ついには婚約者のイザベルを別の男性と結びつけてしまった。というおまぬけなコメディ。

    「世の中は大抵の人に上手く廻るように出来ているのです。そして、お嬢様は大抵の人です!」こんなお茶目なセリフをふんだんに盛り込まれ、たのしいったりゃありゃしない!笑

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    2009/11/21 17:23

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